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ピカール氏 再生可能エネルギーの開発を訴える

モリッツ・ロイエンベルガー環境・エネルギー相 ( 左 ) とベルトラント・ピカール氏 ( 右 ) Keystone

ソーラー飛行機「ソーラー・インパルス」で世界一周を目指すスイスの大冒険家ベルトラント・ピカール氏が、11月10日「スイスは再生可能エネルギーの開発で遅れを取っている。もっとリーダー的な役割を果たせるはずだ」と訴えた。

このコンテンツは 2008/11/15 15:25

これは、モリッツ・ロイエンベルガー環境・エネルギー相がチューリヒ郊外のデューベンドルフ空軍基地にピカール氏を訪ねた際に発言された。

情熱とビジョンでリーダーに

「エネルギーの節約と再生可能エネルギーに関し、思っている以上のことができるはずだ。しかし未知のことに対する警戒心のせいで、反対者が多いのは残念だ」
とピカール氏は語り、
「エネルギーを節約することが持続経済にとって唯一の残された道だ。それがひいては緑の党のみならず、経済、産業にも利益をもたらす。ビルの断熱を行なったり、新しい暖房設備を設置することで、中小企業は大いに利益を得るはずだ」
と続けた。

さらに、スイスが再生可能エネルギーの分野でその専門性と能力の高さにもかかわらず、遅れを取っていることを指摘し、
「情熱とビジョンをしっかり持てば、スイスは必ずリーダーになれるはずだ。銀行、保険、赤十字、トンネル、そして水力発電でリーダーになっているのだから。今やドイツ、日本などが ( 再生可能エネルギー分野で ) リーダーになり、アメリカでさえ先を行こうとしている」
と、スイスの今後の努力を鼓舞した。

環境にやさしい交通手段のシンボル

一方、ロイエンベルガー相は、ソーラー飛行機での世界一周計画を、「環境に優しい交通手段のシンボル」としてスイスのみならず世界にとって非常に大切だと高く評価した。
「ソーラー・インパルス」の翼長は61メートル。ここに面積にして約200平方メートルの大量のソーラーパネルを載せる。2011年の最終飛行を行なうために、2009年春に試作品が第1回目の飛行を行なう予定になっている。

同計画実行委員長アンドレ・ボルシュベルク氏は、ソーラー飛行機製作は現在使える技術でこうした飛行機が作れることを世界に示し、再生可能エネルギーという 新しい道を進んで行くことが第一の目的だが、同時に商業化も考えるべきだと力説し、
「商業化は大いに可能性がある。低空を行くサテライトのようなものにも応用できると思う。もし関係者が興味を示せば、我々は技術をシェアする用意がある」
と語った。

swissinfo、マーシュ・アレン 里信邦子 ( さとのぶ くにこ ) 訳

「ソーラー・インパルス」計画要約

スイス・フランス語圏出身の心理学者ベルトラント・ピカール氏は、1999年3月、世界で初めて熱気球で20日間世界1周を果たし、世界にその名を知らしめた人物。

2003年に、ソーラー飛行機「ソーラー・インパルス」での世界一周計画を発表。

2007年、模型が製作された。2009年春に最終モデルを製作するための試作品で36時間の飛行をする。最終的な飛行は2011年で、5つの各大陸に降り立つ予定。

機体の翼長は61メートルで、ここに約200平方メートルのソーラーパネルを載せる。非常に軽い金属を使うため、全重量は1.5トンと見込まれている。

飛行機の操縦席は1人しか座れないため、ピカール氏とパートナーであるアンドレ・ボルシュベルク氏が交代で操縦に当たる。

スポンサーが出資する同プロジェクトの費用総額は約1億3000万フラン( 約106億円 )。

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