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ブログ「もっと知りたい!スイス生活」 Onigiri、Tofu、Kabochaに・・・~ティチーノにある日本のもの~

ヨーロッパの日本食ブームが言われて久しいですが、やっぱりみんなのイメージは日本食=お寿司!(スイス=フォンデュのような感じで)しかしここ数年、ティチーノにもじわじわと日本の味が浸透しつつあります。



スーパーの日本食材コーナー。米やすし酢のほか、ごま、パン粉など。小さなスーパーでもたいてい醤油と寿司関連の商品は置いてあります

スーパーの日本食材コーナー。米やすし酢のほか、ごま、パン粉など。小さなスーパーでもたいてい醤油と寿司関連の商品は置いてあります

(swissinfo.ch)

 先月末、お隣の国イタリアのミラノ万博が終了しました。ミラノまで1時間ほどのここルガーノでも、直通バスが設けられて、たくさんの人が訪れていました。日本で特に話題になったのは、日本館が展示デザイン部門で金賞を受賞したことではないでしょうか。実際、大変な人気、行列ぶりで、友人は朝9時に到着したというのに、すでに7時間待ち。泣く泣くあきらめたと残念がっていました。ヨーロッパで日本文化が注目を集めたことは日本人として誇らしいですが、そこまで人気なの?!と意外に思われた方も多いのではないでしょうか。



スイスの二大スーパーCoopのおにぎり。日本語に並んでドイツ語で開け方の説明がされているほかは、コンビ二おにぎりにそっくりです

スイスの二大スーパーCoopのおにぎり。日本語に並んでドイツ語で開け方の説明がされているほかは、コンビ二おにぎりにそっくりです

(swissinfo.ch)

 実のところ、お寿司やマンガだけではなく、わが家の近所のスーパーでも日本の意外なものが売られ、好まれています。私がいつも気になるのは「Onigiri」です。見た目はまさに日本のコンビニおにぎりで、フィルムをつまんで引っ張る開け方も同じ。具は「スパイシーツナ」、「照り焼きサーモン」あたりは日本でもありそうですが、「ほうれん草・椎茸」なんて驚きの組み合わせも。食べてみると具材はすべてマヨネーズであえてあって、「ほうれん草・椎茸」も名前のインパクトほど変わった味はしません。「スパイシーツナ」は唐辛子のようなぴりっとした辛み。原材料を確認すると「ICHIMI」とあり、一味唐辛子が使われているようでした。



もう一方の大手スーパーMigrosのおにぎり。「エビ」や「ツナ」などCoopに比べるとわりとシンプルな商品が並びます

もう一方の大手スーパーMigrosのおにぎり。「エビ」や「ツナ」などCoopに比べるとわりとシンプルな商品が並びます

(swissinfo.ch)

 Onigiriは売り出し当初、 ”日本人にとっておにぎりは、私たちにとってのパニーノのようなもの” と紹介されていました。パニーノはイタリアの国民食ともいわれるサンドイッチで、イタリア文化圏であるティチーノでも同じ感覚。まさにぴったりの表現だと思います。しかし日本のおにぎりとは別物だと思うのは、ごはんが酢飯なところ。さらに冷蔵温度が低いのか、粘りのある米は好まれないのか、ごはんに粘りがまったくなくポロポロ・・・かじると無惨に崩れてしまいます。”お寿司みたいで美味しい!” という感想を聞きますが、確かに全体の味はコンビニの手巻き寿司のようです。日本人としては、これはおにぎりではないと主張したいところですが、スイスでシンプルなお米の塊が好まれるかは疑問なので、これはこれでよいのかも?と思います。



下から2段目の棚はすべて豆腐。水分の少ない固いもの、絹ごし豆腐のようなやわらかいもののほか、トマト味豆腐、スモーク豆腐など、豆腐のアレンジ商品も

下から2段目の棚はすべて豆腐。水分の少ない固いもの、絹ごし豆腐のようなやわらかいもののほか、トマト味豆腐、スモーク豆腐など、豆腐のアレンジ商品も

(swissinfo.ch)

 スイス各地にもありますが、ティチーノにも1988年に設立された豆腐工場があって、新鮮な豆腐が毎日作られています。先日見かけた記事によれば、 ”Tofuはそもそも日本の食べ物だが、今ではすっかり私たちの生活になじんだもの” とのこと。主に利用しているのはベジタリアンの人だと思いますが、ヘルシーやダイエットというイメージから女性に人気で、近所の高校生も好んで食べています。一般的なTofuは沖縄の島豆腐をさらに水けをなくしたような、水分が少なくて固いものです。焼いたり、ムース状にしたりというこちらの豆腐料理にあったものではありますが、繊細な日本の豆腐のイメージとはだいぶ違います。しかし最近はまさに日本の絹ごし豆腐と変わらない、やわらかで大豆の味がしっかりする商品も出回るようになりました。



色とりどりのかぼちゃの中に並ぶKabocha。見た目も味も日本のかぼちゃにそっくり。煮物に天ぷらに大活躍しています

色とりどりのかぼちゃの中に並ぶKabocha。見た目も味も日本のかぼちゃにそっくり。煮物に天ぷらに大活躍しています

(swissinfo.ch)

 この秋、私がもっとも恩恵にあずかっているのはKabochaーーかぼちゃです。味も見た目も日本で一般的な栗かぼちゃと同じで、日本の発音そのまま「Kabocha」(もしくは「Hokkaido」)と表示して売られています。昨年までもたまに見かけていましたが、今年はいつでも売っています。ヨーロッパのかぼちゃは色も形も様々でかわいいのですが、水っぽくべたっとしていて、あまり甘くありません。逆に甘くほくほくしたKabochaはスイス人にとって馴染みのないものですが、レシピには ”甘みが特徴のKabochaはリゾットに最適の品種” と紹介されています。さっそく試してみたところ、少しリゾットには甘みが強いですが、ほくほくと優しい口あたりで、いつもとひと味違うかぼちゃリゾットが楽しめました。



わさび味のスナック。わさび関連では、ほかにわさび味のポテトチップスやワサビソースなどがあります(ちなみに隣のTaru Yakiはせんべいです)

わさび味のスナック。わさび関連では、ほかにわさび味のポテトチップスやワサビソースなどがあります(ちなみに隣のTaru Yakiはせんべいです)

(swissinfo.ch)

 まだまだほかにも、じっくりスーパーを回っていると、「Bento」、「Wasabi」、「Edamame」など、日本語そのままの単語の商品がいくつも見つかります。Bentoといえば、わが家の息子はこの秋から高校に進学して、お昼ごはんを持って行くようになりました。日本食が奇異に見られると嫌だとパニーノを持って行っていたのですが、逆に友人たちから日本の弁当をぜひ持って来て欲しいと言われたのだとか。ギャラリーがいるならと腕によりをかけたお弁当を持たせたら、「マンガで見たBentoと同じだ!」と大人気。鼻高々で帰ってきました。もちろん私も嬉しかったのですが、初回に頑張りすぎ・・・以来、毎度お弁当のアイデアをひねるのにひと苦労しています。

奥山久美子

プロフィール:奥山久美子

神奈川県生まれ、福岡県育ち。都内の大学を卒業後、料理や栄養学を扱う出版社に就職。雑誌、書籍の編集業務に携わる。夫の転職に伴い、2012年からイタリア語圏ティチーノ州に住む。日本人の夫、思春期の息子2人の4人家族(+日本から連れてきた猫1匹)。趣味は旅行、読書、美味しいものを見つけること。


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