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アフガン難民流入に備えるパキスタンのUNHCR

米軍の空爆後カンダハルからパキスタン・クウェッタ近郊に逃げ込んだアフガン国民ら。 Keystone

国連は、7日の米軍の空爆後、どの程度の人数の難民がアフガニスタンから脱出してくるのかは、数日たたなければわからないという。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は、パキスタンが難民キャンプを拡大してくれない限り、大規模の難民流入に対処することは不可能だとしている。

国連はアフガニスタン国民の約150万人が国外に脱出しようとしていると見ているが、現時点では正確な予測はできないとしている。クリス・ヤノウスキーUNHCR報道官は「人々は都市から脱出しようとしているはずだが、今のところは、まだ、国境に殺到しているという状況ではない。」とswissinfoに語った。ヤノウスキー報道官は、カブール、カンダハル、ジャララバードなど攻撃を受けた都市から脱出を図る住民らがパキスタン国境に達するまでに数日かかる事を指摘した。米軍が報復攻撃を開始する前に、何十万人もの難民がすでに隣国やタリバン支配下にないアフガニスタン北部に脱出している。

UNHCRでは難民流入に備え、パキスタンーアフガニスタン国境地域にテントと食料を配備しており、最大10万人までは多少の困難はあるものの食料と保護を供給できるとしている。が、これらの急造難民キャンプは遠隔地の少数民族の準自治地区にあり、十分に機能できるとは思われない。ヤノウスキー報道官も「これらの地域への物資の運搬は悪夢だ。」と認めている。UNHCRはパキスタン政府に「忍耐と柔軟性」を持って、インフラと水道施設の整ったパキスタン中心部に難民キャンプを設けるよう要請している。「適切な設備の整った施設が圧倒的に不足している。もし大量の難民がパキスタンに流入してきたら、対処しきれないと思う。パキスタン政府は、是非これらの難民を国境から離れた地域でも受け入れてほしい。現時点では、問題の規模は予測と仮想の段階でしかない。」とヤノウスキー報道官は語った。

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