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イニシアチブ多発

イニシアチブは、10万人の署名を集めることで国民にその是非を問うことができる Keystone

2007年、国民に直接是非を問うためのイニシアチブが11件も発足した。1998年の19件以来の記録的件数である。

これらは、18カ月以内に10万人の署名が集められた場合、議会による討議の後、国民投票で是非が問われる。来年からは、国民党 ( SVP/UCD ) が政府に対立すると宣言したため、さらに多くのイニシアチブが発足する可能性があると見られている。

左派、右派ともに活発

 2007年、国民党は「犯罪外国人の国外追放」を求めるイニシアチブで、すでに20万人の署名を集めたという。そのほか「ミナレット ( イスラム教会の塔 ) 建設禁止 」、「人種差別禁止法の撤廃」といったイニシアチブを発足した。

 社会民主党 ( SP/PS ) と緑の党 ( Grüne/les Vertes ) は「銃の暴力からの保護」という軍隊の銃の自宅保管を止めさせるイニシアチブを発足した。そのほか「健康なる環境」というイニシアチブですでに12万人の署名を集め、二酸化炭素排出の削減を図ろうとしている。また「人に優しい自動車」では、オフロード自動車の禁止を訴えている。

 複数の環境保護団体による「風景イニシアチブ」では、建物の建設用地の制限が求められている。一方、持ち家協会は、持ち家の促進を連邦や州に求めるイニシアチブや退職者に対する不動産税の軽減を求めるイニシアチブを発足した。そのほか、音楽教育の促進イニシアチブといったものもある。

swissinfo、外電

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