インドネシア、スイス人ジャーナリスト釈放
今月2日インドネシア・イリアンジャヤ州で逮捕されたオズワルド・イテン氏(写真)は、13日釈放され15日午後帰国した。イテン氏は、自分は他のジャーナリストにインドネシア国内の分離主義闘争を取材しないよう警告するため逮捕されたと述べている。
今月2日インドネシア・イリアンジャヤ州で逮捕されたオズワルド・イテン氏(写真)は、13日釈放され15日午後帰国した。イテン氏は、自分は他のジャーナリストにインドネシア国内の分離主義闘争を取材しないよう警告するため逮捕されたと述べている。
ノイエ・チューリッヒャー・ツァイトゥン(NZZ)紙のジャーナリスト、イテン氏は12月2日イリヤンジャヤ州都ジャヤプラでインドネシア警察が自由パプア独立運動の本拠地を占拠、独立運動に参加した住民を拘束しているところの写真を撮ったところ、観光ビザ入国者としての違法行動だとして逮捕された。インドネシア当局は、イテン氏は観光客として入国しているのでジャーナリストとしての活動は違法だとしているが、他のジャーナリストらは観光ビザでインドネシアに入国し取材活動をするのは通常当局も黙認していると証言している。
イテン氏は留置されていた28日間に、同房の分離主義者らが拷問され、うち1人は拷問によるケガのため死亡するのを目撃した。後、イテン氏は他の刑務所に移送され、懲役5年を言い渡された。そこで、彼は自由パプア独立運動のリーダー、ゼイス・エルアイ氏と同房だった。が、その後ジャカルタのスイス大使館とジョセフ・ダイス・スイス外相の介入の結果、インドネシア当局はイテン氏の国外追放で合意した。イテン氏は、スイス政府の介入の後インドネシア当局の態度は軟化し、移民局の責任者が希望するのら帰国を許可すると請け合ったという。
15日午後チューリッヒ空港に到着したイテン氏は、インドネシア当局の公式許可を取り付けてイリアンジャヤ州で自由な報道を行うことは不可能だと断言している。
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