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ジュネーブ州判事、司法協力要請に米国へ

ロシアのIMF貸付金着服事件の調査をしているジュネーブ州判事は、司法協力を要請するため米国へ赴く。(写真:Laurent Kasper-Ansermet判事)

ロシアのIMF貸付金着服事件の調査をしているジュネーブ州判事は、司法協力を要請するため米国へ赴く。(写真:Laurent Kasper-Ansermet判事)

この事件は、IMFの貸付金48億ドルを含む約70億ドル(115億スイスフラン)のロシア・マネーが、ニューヨーク銀行を通して横領された事件だ。一部の金は、ニューヨーク銀行からロシア中央銀行の独子会社を経由し、スイスの銀行に送金され、そこからさらにシドニーとロンドンの口座に振り込まれた。Kasper-Ansermetジュネーブ州判事は、スイスの銀行12行に預金されている2、000万ドルを凍結した。

Kasper-Ansermetジュネーブ州判事は、ニューヨーク銀行を通して送金された資金の調査における米国当局の協力不足を非難している。今年2月、元ニューヨーク銀行行員のルーシー・エドワーズは、米連邦調査官に対し、ロシアン・マフィアのマネー・ロンダリングに協力したことを認めている。が、米国がこのような情報を持っているにも関わらず、1月に提出したKasper-Ansermet裁判官の司法協力要請は、米当局に無視され続けているという。

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