タイム・ワーナー、ビストロ「セントラルパーク」裁判敗訴
米メディアのタイム・ワーナーは、ジュネーブのビストロ「セントラルパーク」を同社製作の人気テレビ・ドラマ「フレンズ」の劇中のバーの名称の無断使用であると訴えていたが、スイス連邦裁判所はカフェのオーナーの名称使用権を認めた。
タイム・ワーナー社は、ジュネーブのセントラルパークのオーナー、ルイス・ペルドリザートさんが約20ヶ国でこの名称を登録したのを知り、著作権侵害、独創的努力なしでの名称のコピーとその名称からの利益などで告訴した。ペルドリザートさんがジュネーブにビストロを開店したのは2000年2月。これに対し、タイム・ワーナー社は昨年11月に、ペルドリザートさんがセントラルパークの名を使用しないようジュネーブ地裁に訴えたが、地裁は両者の活動する経済領域が違うとして訴えを退けた。その後、タイム・ワーナー側はローザンヌの連邦裁判所に訴えたところ、連邦裁判所はタイム・ワーナーが「セントラルパーク」の名称を外食産業で使用する意図を事前に明示していなかった事を指摘、したがってペルドリザートさんはメディアを相手に競争していないとの判決を下した。さらに連邦裁判所は、ペルドリザートさんは1998年に既にビストロの名称を登録しており、この時点でスイスではテレビ・ドラマ「フレンズ」は知られていなかった事を指摘し、タイム・ワーナー氏社にトレードマークの先買権があるとは認められないとした。
が、これでタイム・ワーナー側が引っ込んだわけではない。同社弁護団は、スイスでの名称使用永久禁止を勝ち取れると信bトいる。さらに、ペルドリザートさんに対し、名称の国際登録で戦う構えだ。一方、ペルドリザートさんの頭の中にあるのははビストロ・セントラルパークのチェーン店展開だと言う。色々構想を練っていたのに、訴訟騒ぎが持ち上がり棚上げになっていると語った。
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