リヒテンシュタイン議会、匿名口座禁止を決定
マネー・ロンダリング天国の汚名返上を図るリヒテンシュタイン公国議会は、14日、匿名銀行口座禁止を含む一連の法改正案を満場一致で承認した。
マネー・ロンダリング天国の汚名返上を図るリヒテンシュタイン公国議会は、14日、匿名銀行口座禁止を含む一連の法改正案を満場一致で承認した。
これまで、弁護士および被信託者は、顧客の身元を銀行に通知する義務は無かった。が、来年からは、新規顧客に関しては身元を明白にする事が義務付けられた。以前からの顧客に関しては、2年間の猶予期間が与えられた。
また、疑わしい資金源からの送金を受けた銀行およびファンド・マネージメント会社は、直ちにマネー・ロンダリングの可能性を指摘するよう義務付けられた。
リヒテンシュタインは、世界の金融センターとしてのイメージ改善を図っている。次の段階としては、司法協力法の改正が待たれる。現在リヒテンシュタインは、他国からの司法協力要請への対応が遅いので悪名高い。また、マネー・ロンダリングへの罰金も引き上げる必要がある。

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