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司法

司法の目は眩むこともある。だが、スイスでは司法はさまざまな姿で生きている swissinfo.ch

連邦最高裁判所

スイスの最高裁判所である連邦最高裁判所はフランス語圏のローザンヌにある。

おもに国家保険制度に関する訴訟を扱う連邦保険裁判所はドイツ語圏のルツェルンに所在する。

2004年4月、連邦最高裁判所刑事部がイタリア語圏のベリンツォーナで業務を開始した。

2007年、連邦行政裁判所がドイツ語圏のザンクトガレンで業務を開始する予定だ。

このように、スイスでは連邦最高裁判所とその関連部門の地方分権が熟慮されており、連邦主義が強調されると同時に、何よりも司法、立法、行政の間に地理的な距離を置いた分権を尊重しようとする意思が強く浮き出ている。

スイスの法体系はおもに連邦主義的な構造になっているが、連邦最高裁判所によって定義されている通り、国法は州法に優先する。

刑事法、そして最近では市民法も連邦の管轄になっている一方で、組織や手続きは各州裁判所の自由裁量に任されている。

従って、現在もなお陪審制が用いられている州もあれば、職業裁判官と一般市民の参審員からなる合議体が評決を言い渡す州もある。

州が下した評決に対しては、最終的に連邦最高裁判所まで控訴することができる。連邦最高裁判所はそのほかにも爆破やハイジャックなどの特殊な連邦犯罪、および国際法や各州共通の法律に対する違反を評決する。

ローザンヌの連邦最高裁判所は30人の判事と15人の交代要員で構成されている。判事は国会で指名され、通常は政党政治的な均衡が保たれるように考慮される。

受理件数のうちおよそ40%は憲法に関わる訴訟で、残りは行政、刑事、民事、負債に関する訴訟が占めている。

連邦最高裁判所はほかの多くの最高裁判所と異なり、連邦法を解釈することができない。

つまり、連邦最高裁判所は連邦法の合憲を判断することができないのである。
時には不明瞭な評決も下されるが、たとえそれが政治問題や平和を侵害するようなものであっても、国会はこれをほとんど黙認している。

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