念願の金、逃す
クロアチアのザグレブで開催されたヨーロッパ選手権。ショートプログラムが終わった後のステファン・ランビエールの成績は3位。1月24日のフリーでは、2位についていたフランスのブライアン・ジュベールを追い抜いたものの、銀メダル獲得が精一杯だった。
金メダルを手にしたのは、チェコの新星トマシュ・ヴェルネル。ショートプログラム後も首位を守り、ランビエールを13.04ポイント引き離して堂々のヨーロッパ選手権初優勝を飾った。
演技に満足
ランビエールはここのところ不調が続いている。ショートプログラムではジャンプで転倒し、3位と出遅れた。フラメンコを題材としたフリー演技でもトリプルアクセルをダブルに、4回転トゥーループもダブルジャンプ2回にするなど、レベルダウンが目立った。しかし、演技を終えたランビエールは観客の大きな拍手に包まれた。「観客の寵児」ランビエールは健在だ。
そんなランビエールは、今回のヨーロッパ選手権に対してこれまでにない熱い闘志を燃やしていたという。世界選手権では2005年、2006年と2度の優勝を果たしているが、ヨーロッパ選手権で金メダルを取ったことはまだない。今回の銀メダルは2006年に続いて2度目だ。
熱望した金メダルは逃したが、自分を見失っていた時期はどうやら乗り越えたようだ。演技の後、彼は
「とても満足してます」
と語った。
swissinfo、外電
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