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3月12日国民投票結果

12日日曜、司法制度改革、女性議員定数設定などの5議案について国民投票が行われた。司法制度改革案は可決されたが、他は否決された。

12日日曜、司法制度改革、女性議員定数設定などの5議案について国民投票が行われた。司法制度改革案は可決されたが、他は否決された。

否決された議案は、人口受精の禁止、道路交通量規制、発議プロセスの短縮、女性議員定数設定の4案だ。これら4議案は、当初から否決が予想されていた。

スイスの国民投票システムでは、議案可決には、26の州(カントン)を単位とした過半数・投票件を持つ国民の人口の過半数を得なければならない。発議プロセスの短縮案は、26州の多くで否決され、また国民の支持も得られなかった。議案は、議案提出から国民投票までの期間を現行の39ヵ月から12ヵ月に短縮しようというものだった。スイス人民党だけが議案を支持していたが、他の主要政党は、議案に対する意志決定までの時間が充分でなくなると反対していた。

3年以内にスイス国内の道路の交通量を減少させるという、道路交通量規制案は、国民からも州からも容赦ない扱いを受けた。発案者らは現在の交通量は騒音、渋滞、事故、公害など年約100万スイスフランほどスイス経済に損失を与えていると議論した。が、反対者は、交通規制こそ経済を損ない、失業を増やすと反論していた。議案支持は、20%以下だった。

他の2案は、女性票が鍵を握っていた。先ず、精子提供、試験管ベビーなどあらゆる人口受精を禁止する法案は、広範囲の政治領域から反対され、国民も同調した結果、3分の1の賛成票を得るに留まった。

議会・内閣における女性議員定数設定案は、より多くの反対票に遭った。支持者の積極的なキャンペーンのかいなく、20%以下の賛成票しか得られず、アッペンツェル・インナーローデン州にいたっては7%しかなかった。発議者は、スイス政治と政府における男女のバランスを取るために女性定数設定が必要だと主張した。が、連邦当局からは支持を得られず、女性代表者を増やすためのもっと良い方法があると批判する声が上がった。

全般的に見て、否決された4案について驚いた人々が多少はいたかもしれないが、日曜の投票は予想通りの結果となった。

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