このコンテンツが公開されたのは、
スイス西部レマン湖畔のモントルーに程近いロシェ・ド・ネイユ山の斜面に10日、本を読む女の子を描いた巨大なランドアート「未来の物語(A story of the future)」がお目見えした。
描いたのはフランス人芸術家サイプさん。ランドアートは自然素材で作られた塗料を使い、地面などに直接描いていく手法。作品の大きさは約6千平方メートルで、600リットル以上の塗料を使用した。ロシェ・ド・ネイユ山とグリオンを結ぶ列車の路線開通125周年を記念して作られた。
(英語からの翻訳・宇田薫)
続きを読む
おすすめの記事
今年で半世紀、モントルー・ジャズ・フェスティバルが開幕!
このコンテンツが公開されたのは、
今やジャズ・フェスティバル抜きでレマン湖畔の町モントルーを語ることはできない。それもそのはずだ。世界的に名の知れたスイスのモントルー・ジャズ・フェスティバルは今年で50周年を迎える。それを記念して6月に出版された写真集「50 SUMMERS OF MUSIC(50の音楽の夏)」ではこれまでの歴史がつづられている。
半世紀にわたり開催されてきたコンサートが残した写真、映像、録音テープの量は膨大だ。出版された本の数も計り知れない。これらの資料をもとに同写真集では、音楽ジャーナリストのアルナウド・ロベルトさんによって、約60人のスター達が経験したフェスティバルの様子が写し出されている。同写真集に収められた175枚の写真の多くが未公開のものだ。
もっと読む 今年で半世紀、モントルー・ジャズ・フェスティバルが開幕!
おすすめの記事
モントルー・ジャズフェスティバル これまでの枠から飛び出す!
このコンテンツが公開されたのは、
6月30日から7月15日まで、第51回モントルー・ジャズフェスティバルがスイスのレマン湖畔で開催される。今年は、ジャズの領域を大幅に越え、モントルーという場所にもこだわらず、さらに音楽の多様性を創作するといった「これまでの枠から飛び出す」フェスティバルとなる。演奏ジャンルはジャズだけでなく、ロック、ポップ、テクノ、クラシックにまで広がるーー。そんな音楽祭はもはや「モントルー・ジャズ」とは呼べない?それとも、それこそが「自由な」ジャズ理論に沿ったものなのだろうか?
「中身が濃くて強烈で美しいものが満載!」と同フェスティバルのディレクターであるマシュー・ジャトン氏が断言する今年のプログラムには、トム・ジョーンズ、アッシャー、ペット・ショップ・ボーイズ、ローリン・ヒル、グレイス・ジョーンズ、エリカ・バドゥ、フェニックスといった豪華な出演者の名前がラインアップ。スイス国内では、チューリヒのデュオ、ディーター・メイヤーとボリス・ブランクによる1980年代のエレクトロ・ポップグループのYello(イエロー)が初登場することも注目を浴びている。
ジャンルごとにプログラムを見ると、ジャズだけでなく、ポップ、テクノ、ロックも目立つ。もはやジャズフェスティバルではないという批判的な意見も聞かれる。
ジャズはたった2割
3月30日に公開されたプログラムには、ジャズのみだった創設時の1967年とは異なり、様々なジャンルのアーティストが幅広くセレクトされている。元来の伝統を発展させ「モントルー・ジャズ」というブランドを拡大させた音楽イベントは、今ではジャズがたった2割を占める。
モントルー以外の場所でもコンサート
広報担当のマーク・ゼンドリニ氏は、「ジャズにこだわらずバラエティーに富む今年のプログラムは、モントルー以外の歴史ある瞑想的な場所でも開催するのが特徴」と言う。それは、ジャズ本来の自由な発想に起因した「型にはまらない幅広いエンターテイメント」だという。モントルーという本来の会場に限らず、バイロンの叙事詩で知られるシヨン城や、サン・モーリスにある1500年以上の歴史を誇るスイス最古の修道院でも、バイオリンやパイプオルガンによるコンサートを行う。スイス人ジャズ・バイオリニストのトビアス・プライシクがエレクトロ・アコースティックを奏でるという。
今秋、恵比寿でモントルー・ジャズフェスティバル・ジャパンを主催する原田純一氏も、「スイスと同じスピリッツ」で、「ジャズという言葉を1個のキーワードにして、大人が楽しめる質の高い音楽を広げようと思っていて、カテゴリーに関係なく聴いて良いと思える音楽を、ジャズでないと言われても、ジャズフェスティバルという名前で出していこうと思っている」と語る。
そんな原田氏が個人的にお勧めする今年のライブは、ザ・シネマティック・オーケストラやシャバカ・アンド・ジ・アンセスターズ。「大人が楽しめる洗練されたイベント」を目指す日本でのフェスティバルにも彼らを招きたいとの期待を込める。
もっと読む モントルー・ジャズフェスティバル これまでの枠から飛び出す!
おすすめの記事
折り紙で巨大アート「白いゾウ」
このコンテンツが公開されたのは、
スイス人の折り紙アーティスト、シフォ・マボナさんの作った「白いゾウ」はアート空間KKLBで生まれ、「育て」られた。スイス国内のみならず世界中の人々を魅了したこの作品は、高さ3メートル20センチのゾウの実物大折り紙。この巨大折り紙アートが生まれた過程を辿った。
もっと読む 折り紙で巨大アート「白いゾウ」
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。