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リビアとの外交問題に新展開

ハニバル・カダフィ氏が払った保釈金は返還される Keystone

リビアの最高指導者ムアンマル・カダフィ大佐の息子ハニバル・カダフィ氏とその妻が使用人に対する傷害罪などでジュネーブで逮捕されリビアとの一大外交問題に発展した事件は、使用人の告訴取り下げによって新しい局面に突入した。

このコンテンツは 2008/09/04 11:39

7月15日の事件後、リビアはスイスへの原油の輸出を停止するなどの報復措置を取り、使用人からの告訴の取り下げとスイス政府からの謝罪を要求していた。

法的には解決

ジュネーブ州の検事総長ダニエル・ザペリ氏は9月3日、前日の使用人2人の告訴取り下げを受け、
「傷害、恐喝罪は被害者が告訴を取り下げた段階で検察側の手を離れる」
と述べ、事件に終止符を打った。

ザペリ氏は、モロッコとチュニジア出身の使用人は自らの自由意志で告訴取り下げに同意したという弁護士の言葉も付け加えた。

ハニバル・カダフィ夫妻に対する傷害、恐喝、強制罪のうち、傷害、恐喝罪は告訴取り下げで無効になるが、強制罪は本来検察側が追跡調査する問題だ。しかし今回は使用人の訴えもこの点に関しては弱かったとして、「3つの罪を1つのパッケージ」として扱うとザペリ氏は結論した。

2週間前までジュネーブの検察側は「州の法の独立と平等」を強調し、この事件を連邦外務省やほかの国際機関の圧力に屈することなく取り扱うと主張していた。

しかし連邦政府の「解決の糸口はジュネーブにある」という態度の表明以来、2人の使用人にのしかかる精神的圧迫は強く、使用人の1人はリビアで捕まっている家族の安全が確認されるまでは告訴を取り下げないと表明していたにもかかわらず、その兄の行方が分からないまま今回の決断を行った。

2人の使用人は、人道的観点からスイスに滞在する権利を獲得している。一方、これを受けた連邦外務省(EDA/DFAE)は、今後の外交上の展開に関するコメントを現在の所、行っていない。

swissinfo、外電

リビアとの外交危機事件の経過

7月15日、ジュネーブでリビアの最高指導者ムアンマル・カダフィ大佐の息子ハニバル・カダフィ氏とその妻が、使用人2人に対する傷害、恐喝、強制罪で逮捕される。

7月17日、ハニバル・カダフィ夫妻は、保釈金を支払い釈放される。

7月19日、ABBの社員2人がリビアで、入国違反やその他の罪で逮捕される。

7月22日、ミシュリン・カルミ・レ外務相、電話でリビアに抗議。

7月25日、連邦外務省 ( EDA/DFAE ) 、リビアとの外交危機と発表。

7月26日、リビア側はスイスに対して、ハニバル・カダフィ夫妻逮捕に対する謝罪と事件の扱い方の検討を要求。

7月28日、2国間の直接の交渉開始。

7月29日、ABBの社員2人釈放。

8月13日、使用人2人の弁護士、告訴を取り下げないと発表。

9月2日、被害者の使用人2人が告訴を取り下げる。

9月3日、ジュネーブ州の検事総長ダニエル・ザペリ氏が事件の解決を発表。

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