リビアのスイス人ビジネスマン解放

2010年2月、マックス・ゲルディ氏はリビアの首都トリポリで逮捕された Keystone

リビアに拘留されていたスイス人ビジネスマンのマックス・ゲルディ氏が出所した。ゲルディ氏の弁護士が伝えたところによると、ゲルディ氏は6月10日、およそ4カ月ぶりに刑務所を出たが、現在はまだ首都トリポリのホテルにいるという。

このコンテンツは 2010/06/11 09:26

弁護士のザハフ氏は、「ゲルディ氏のリビア出国に必要な手続きをまもなく終えるところだ」と伝えた。

明日にも帰国か

ゲルディ氏は、ザハフ氏が5月に公表した期日よりも2日早く出所した。心身ともに状態は良好だという。ゲルディ氏のもう1人の弁護士、フランスのエマヌエル・アルティ氏も「スイス通信社 ( SDA/ATS )」 に対し、ゲルディ氏の出所を認めた。

人権擁護団体「アムネスティ・インターナショナル ( Amnesty International ) 」によると、ゲルディ氏は出国ビザを得て、12日には帰国できるという。広報のマノン・シック氏は
「ゲルディ氏をリビアにこれ以上とどまらせておく理由はもうありません。しかし、出国に必要な書類はまだすべて整っていないようです。金曜日は祝日でもあり、ビザが下りるのは12日の土曜日になるでしょう」
と述べた。

また、ニューヨークに滞在中のミシュリン・カルミ・レ外相も11日朝、スイス国営ラジオドイツ語放送に対し
「ゲルディ氏がやっとのことで刑務所から解放されてとてもうれしく思います。これは ( 両国関係の ) 危機の解決に向けたさらなる一歩です。これから先の数日間でさらに状況が改善されることを期待しています」
と語った。

カルミ・レ外相はまた、スペインとドイツに対する感謝の意を表した。スペインのミグエル・アンゲル・モラティノス外相とドイツのギド・ヴェスターヴェレ外相はこの件に関してとりわけ尽力し
「欧州連合 ( EU ) の支援には非常に助けられた」
とカルミ・レ外相は述べた。

swissinfo.ch、外電

これまでの経緯

2008年7月15日 リビアの最高指導者ムアンマル・ガダフィ大佐の息子ハニバル・ガダフィ氏と妊娠中の夫人がジュネーブで逮捕される。容疑は使用人に対する傷害、恐喝など。2日後、保釈金を支払い、釈放される。

2008年7月 リビアで2人のスイス人が逮捕される。容疑は入国・滞在規範違反。

2009年1月 世界経済フォーラム ( WEF ) の場で、ミシュリン・カルミ・レ外務相がカダフィ大佐の息子サイフ・アル・イスラム・カダフィ氏と面談するが、進展はなし。

2009年4月 リビア政府とカダフィ夫妻がジュネーブ州を相手取って民事訴訟を起こす。

2009年6月 リビア政府がスイスの銀行口座からほとんどの預金を引き出す。

2009年8月 ハンス・ルドルフ・メルツ大統領がトリポリでリビアのアル・マフムーディ首相に謝罪。両国間の関係正常化に向けた協定を締結し、仲裁裁判所に裁定を求めることで意見が一致。

2009年9月 国連総会でメルツ大統領がガダフィ大佐と会見。カダフィ大佐は拘束されている2人の釈放に向けて個人的に尽力すると約束。

その後、2人は健康診断に出かけた際にどこかに軟禁される。

2009年11 月 スイス政府はリビアとの協定を一時停止し、リビア人のスイス入国制限を続行。2人のスイス人は再びトリポリのスイス大使館へ戻る。

2010年2月22日 人質の1人、ラシド・ハムダニ氏はトリポリのスイス大使館からチュニジアへ向かい、マックス・ゲルディ氏には4カ月間の禁固刑が言い渡される。

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