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リフトで上昇

韓国南部の済州島 ( チェジュ ) の西帰浦港は、観光の名所になりつつある Keystone

情報伝達やコミュニケーションの新技術に関する会議を主催する団体「リフト」が、韓国で2008年度会議を9月4日から6日まで開催している。

このコンテンツは 2008/09/04 15:32

パネリストとして、「iモード」を開発した「NTT ドコモ」の夏野剛氏や韓国最大のポータルサイト企業「ダウム・コミュニケーション」の李在雄氏などが参加する。リフトは2006年にジュネーブで数人の青年が立ち上げた団体。今回初めてのアジア会議主催に意欲を燃やす。リフトの創始者ロラン・オーグ氏に聞いた。

swissinfo : 「リフト ( Lift )」主催の会議を準備するため、韓国に5カ月滞在されたということですが、韓国の情報伝達やコミュニケーション技術をどう思いますか。

オーグ : ヨーロッパ人はアジアに対する偏見があり、韓国に対しても彼らがこの分野で遅れを取っているように思っていますが、反対です。韓国ではテレコムや携帯電話でのサービスが極度に発達していて、そのことが良いか悪いかは別として、スイスより3年から4年先を行っています。

例えば、韓国はインターネット上の討論や書き込みに参加するには、IDカードが必要だということを昨年決めました。そうすることで、匿名での脅迫や侮辱などが引き起こす、自殺を減らす努力を行ったのです。

全体に、韓国では携帯電話などを使ってのさまざまな新技術が台頭しつつあり、それは経済発展にも貢献しています。

ビデオゲームも盛んで、5時間コンピューターの前に座る代わりに、若い韓国人は1日のうち少しでも自由な時間があれば、移動しながらモニターでゲームをやっています。

また、昨年韓国政府はロボットに対する規格を制定しました。ロボットは今後ますます、老人医療や、医療全般に導入されるようになるからです。ロボット関係の技術はここ1、2年で、実用化されるようになるでしょう。

一方、今回の会議開催は韓国の視野を広げることに役立つようになると感じます。韓国では、会議開催などでの外国との協力関係、仕事の組織化、社会で果たす女性の役割などの観点からすると、かなりヨーロッパより遅れを取っていると思います。

swissinfo : 携帯電話によるサービスの広がりのネガティブな部分は何でしょうか。

オーグ : 人と物が24時間つながっているということです。ある日韓国人に、いつ新聞を読むのかと聞いたところ、「飛行機が離陸するときと着陸するときだ」という答えが返ってきました。つまり携帯電話がつながらないときだけだということです。

swissinfo : 今回の開催に当たってスイスの公的機関からの援助がありましたか。

オーグ : 「プレゼンス・スイス社 ( Presence Switzerland ) 」やスイス西部のベルンとフランス語圏の州から経済的援助がありました。スイス西部の経済プロモーションが支援する、情報伝達やコミュニケーションの新技術に関するプラットフォームである「アルピック ( Alpic ) 」と協力して6つのスイスのスタートアップ企業を会議に招きました。

目的は、韓国とスイスのネットワークを築き、スイスには世界的レベルでの発明や創造性があることを示すことです。さらに、これらスイスの6社が韓国の企業との契約に至ればと考えています。そのため韓国へ進出する外国企業をサポートする会社と協力関係を結びました。韓国人はスイスに対して非常にポジティブなイメージを抱いています。スイスの質の高さを尊重している。このイメージを「資本」にしたいと思います。

swissinfo : スイス企業はどれくらい韓国に進出していますか。

オーグ : 韓国に住むスイス人はわずか145家族です。6000万人の人口に対して、外国人は非常に少ない。ただ、2万5000人のアメリカ兵たちは別ですが。

韓国は特に観光業と経済において発展しようとしています。スイスの基本的な企業、医薬品関係や銀行はすでに進出していて、数カ月前には「ネスレ ( Nestlé ) 」もオフィスを開きました。したがって、韓国とスイスの関係が密接になっているこの機運をうまく利用したいと思っています。

swissinfo、聞き手 フレデリック・ビュルナン 里信邦子 ( さとのぶ くにこ ) 訳

リフト ( Lift )

2006年にジュネーブで数人の青年によって立ち上げられた団体。情報伝達やコミュニケーションの新技術に関する会議を開催する。

「LiftAsia 08 」は韓国の済州島 ( チェジュ ) で9月4日から6日まで開催されている。テーマは「ウエッブを超えて」。

パネリストとして、ポータルサイト企業「ダウム・コミュニケーション ( Daum Communications ) 」の最高経営責任者 ( CEO ) の李在雄氏、「iモード」を開発した「NTT ドコモ」の夏野剛氏、「ノキアデザイン ( Nokia Design ) 」のアダム・グリーンフィールド氏などが参加する。

長期的には、年に4回の会議開催を構想している。秋に韓国、冬にジュネーブ、春と夏には、アフリカと南米の都市での開催を考えている。各大陸間の新しい技術やアイデアの交換と、新しい経済関係の樹立を目指す。

予算は2006年の4万フラン ( 約400万円 ) から40万フラン( 約4000万円 ) に増えた。

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