ナビゲーション

ナビゲーションへ

グローバルメニュー

レオナルド・ダ・ヴィンチが設計?

ティチーノ州ロカルノのビスコンテオ城の城壁要塞。これはレオナルドの設計によると確定されつつある

(swissinfo.ch)

ティチーノ州ロカルノの美しい城、ビスコンテオ城。「その城壁要塞はレオナルド・ダ・ヴィンチの設計」という仮説が確定されつつある。

レオナルド研究の世界的権威、カルロ・ペドゥレッティ教授により歴史家マリノ・ビガノ氏のこの仮説が確証を得たからである。

アメリカの「アーマンド・ハマー、レオナルド研究センター」の所長ペドゥレッティ教授は、「ビスコンテオ城の城壁要塞はレオナルドの設計」という説が95%の確率で正しいと言う。「ロカルノで私は預言者みたいです。でも、レオナルドがここにいたという証拠を、どんな小さな紙切れでもいい、探せると確信しています」と語る。

ペドゥレッティ教授は

 ペドゥレッティ教授によれば、1507年に、レオナルドがフランスのルイ12世の宮廷に呼ばれたことが最近、分かった。そこでレオナルドはライオンのロボットを見せている。この同じ年に、ビスコンテオ城の城壁要塞も建造されている。

 「ここロカルノで、仮説が正しいか否かという質問に答える時間があるなら、考古学的な証拠がやがて見つかるという今、まず、世界にこの例外的な建造物を知ってもらうことが先決です。さらに、これはレオナルドの建築術のめずらしい応用の例です。国連教育科学機関(ユネスコ、本部パリ)の人類の文化遺産に登録されるに十分値します」とペドゥレッティ教授。

歴史的背景は?

 ロカルノを「祝福」するペドゥレッティ教授の言葉をひとまず横において、歴史家ビガノ氏の説明を聞くと…まずロカルノは、ベリンゾーネがスイスに征服された後、ミラノ公国最後の要塞になっていた。さらに、16世紀初めのロカルノは、ミラノに次ぐ公国の中心地でもあり、この地を軍事的に強化する必要があった。

 「ロカルノを強化せよ」という命令は、フランス宮廷から「偉大な主人」という名を与えられたミラノ公国の総督、アンボワーズのシャルル2世から1502~1511年の間に発せられた。そこでレオナルドが、重々しく、威厳のある城壁要塞建造をまかせられたのだと考えられる。

 「当時、ミラノに、城壁要塞を作るのにふさわしい人間は、レオナルドをおいて他にいなかった。彼はすでにその頃、ミラノ公爵、ルートヴィック・マリア・スフォルツァに軍事技師として雇われていたのです」とビガノ氏。

今後

 ビガノ氏の研究を支持するペドゥレッティ教授の言葉はビスコンテオ城の城壁要塞にとっても、ロカルニ市にとっても「恵み」である。これを契機にして、個人所有の城壁要塞を公の物にする。そうすれば、この偉大な建造物はもっと多くの人に、身近に味わってもらえるようになるからである。

 ティチーノの有名な建築家、マリオ・ボッタも「時に、眠りかけているようなこの国で、一つの市が建造物の偉大な作者(レオナルド)を今受け入れること、そして彼に正しい敬意を表することができるのはすばらしいことです」と喜びの色を隠さない。

swissinfo、フランソワーズ・ゲーリング 里信邦子(さとのぶ くにこ)意訳

補足情報

-フランス語で「バスチオン」と呼ばれる要塞は、16世紀以来、軍事用に、城壁の一部から突き出るようにして作られたもの。通常5角形の形をしている。

- 1487~1490年に、レオナルド・ダ・ヴィンチが5角形の要塞を研究していたことが、彼のノートから分かる。

- ロカルノを要塞の町にしようという考えは1500年頃にあった。- ミラノ公国の総督、アンボワーズのシャルル2世は1506年5月にレオナルドをミラノに呼び寄せている。

- 1507年7月、レオナルドはまだミラノにいて、その後、フランスのルイ12世に「我が画家、我が技師」という名で指名される。

-「ビスコンテオ城の城壁要塞がレオナルド・ダ・ヴィンチのものである」という仮説はほぼ確定されつつある。

- 同仮説はビガノ氏の研究によって進められてきたが、最近アメリカの「アーマンド・ハマー、レオナルド研究センター」の所長カルロ・ペドゥレッティ教授が強い支持を示しているからである。

- もし、この仮説が最終的に証明されると、ロカルノ市は文化的にも、ツーリスムにおいても蘇ることになる。国連教育科学機関にも人類の文化遺産の承認をもとめる方針。

インフォボックス終わり


リンク

Neuer Inhalt

Horizontal Line


subscription form

この外部リンク先サイトのコンテンツは、当該リンク先サイトの管理者にあるため、アクセシビリティに対応していない可能性があります。

ニュースレターにご登録いただいた方に毎週、トップ記事を無料で配信しています。こちらからご登録ください。

swissinfo.ch

この外部リンク先サイトのコンテンツは、当該リンク先サイトの管理者にあるため、アクセシビリティに対応していない可能性があります。

×