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ローザンヌ陸上に北京五輪反対デモ乱入

サマランチIOC会長を前に北京五輪反対の横断幕を掲げる二人 Keystone

ローザンヌ陸上競技会(Athletissima)に4日、2008年夏季五輪の北京での開催反対の横断幕を掲げた2人が乱入した。北京は2008年五輪招致合戦で最有力候補と見られている。

4日夜ローザンヌのスタジアムでサマランチIOC(国際オリンピック委員会)会長が見守る中、二人の男が「No to the Olympics」と書かれた横断幕を掲げフィールドに飛び出した。二人は中国の人権問題を理由に中国での五輪開催に反対している「国境なきリポーター」のメンバーで、警備陣に取り押さえられた際1人は顔を殴られた。事件後、国境なきリポーターのヴィンセント・ブロッセル・スポークスマンは、「2008年夏季五輪の前の最後のメジャーイベントであり、IOC本部のあるローザンヌで開催されるこの大会を北京五輪開催反対の活動の場として選んだ。我々はスポーツを政治の駆け引きの道具にしたくない。が、人権の名において、北京での五輪開催を許すわけにはいかない。」と発表した。また、二人が取り押さえられスタジアムから連れ出された際の扱いについて、ブロッセルさんは「スイス当局は野蛮だ」と述べた。

2008年五輪の開催地は13日モスクワで決定される。最終候補に残った北京、トロント、パリ、イスタンブール、大阪の中で、北京は最有力候補と見られている。

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SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

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