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スイス政府、保育所整備策を延長せず

チューリヒの保育園で昼食をとる子供たち
チューリヒの保育園で昼食をとる子供たち Keystone

スイス連邦政府は16日に、国内の待機児童問題を解消するための保育所整備を促す刺激策を延長しないことを決めた。保育所整備の責任は一義的に州と自治体にあることを理由に挙げる。

 スイス政府は2013年、保育所整備プログラムを立ち上げ、これまでに総額3億5千万フラン(約385億円)を拠出。全国に保育所と学童施設の合計で5万7383カ所が設置された。

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 プログラムは19年1月末に期限を迎える。連邦議会の科学・教育・文化委員会外部リンクの勧告を受け、連邦内務省外部リンクは3度目となるプログラム延長を決定していた。プログラムを延長するかどうかの最終決定権は連邦議会にある。

 スイスの保育料は世界で最も高額で、大幅に保育所が不足している。

 最近の調査によると、共働きの家庭が増えているにもかかわらず、未就学児と小学生の約2割が家庭外での保育を受けられない状況にある。

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SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

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