スイスでは年間数千人の行方不明者の届出がある。だが当局が公式の捜索に当たることはまれだ。
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独語圏の日曜紙ゾンタークス・ツァイトゥングによると、26州のうち同紙が調査した13州で毎年約4700人が行方不明になっている。多くは18歳未満だ。
地方警察が公開捜査に当たるのはそのうち2.8%。特に容疑者や子供、健康状態の悪い成人が行方不明になったケースだ。健常な成人の場合は、単に1人になる時間が欲しいだけに過ぎない可能性があるため、公開捜査には慎重になるという。当事者を脅かしたり公衆が不安を感じたりするのを避ける面もある。
2017年はジュネーブ州で最も多い1668人が行方不明になった。州警察が公開捜査に踏み切ったのはそのうち5件。チューリヒ州では285件中11件で、ティチーノ州では83件中33件で公開捜査に当たった。
SDA-ATS/sm
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スイス、殺人事件の被害者数が4割減 犯罪統計
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2009~2016年に国内で発生した殺人事件被害者の年間平均は49人で、前回調査に比べ38%減少したことが、スイス連邦統計局の統計で分かった。だが、殺人未遂事件の被害者は増加している。
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スイスの殺人・盗難認知件数、減少
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スイス連邦統計局が27日に発表した調査結果によると、昨年のスイス全体における刑法犯の認知件数は4%減少し、中でも殺人、盗難、窃盗の発生率が著しく減少した。
昨年の刑法犯全体の認知件数は46万7千731件で、2015年の48万7千611件を下回った。調査は全州警察が提供した犯罪の認知件数をもとに、性別、国籍などいくつかの項目に沿って行われた。
昨年発生した殺人事件の認知件数は前年比21%減の45件。一方、殺人未遂事件は33%増の187件。また盗難は11%減の47万944件で、一日平均130件発生していることになる。
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いつまで続く?のびのび育てるスイス流「放し飼い」子育て
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親の干渉なしに自由に外で遊んだり出歩いたりするスイスの子どもたち。近年、巷にあふれる凶悪事件の報道が親の不安をあおり、スイスのこの古き良き伝統が危ぶまれつつある。
クリストフ・フンツィカーさん(ビジネスコンサルタント)が赴任先のペルーから家族と一緒にベルンに帰国したのは、今から1年以上前。親の心配をよそに、6歳の息子は初登園日から2日目には、1人で幼稚園に行くことに慣れてしまった。
自宅から数百メートル先にある幼稚園への道のりは大半が団地を通る細い道だが、1回だけ駐車場の前を通らなければならない。日が経つうちに、この場所を安全に通り過ぎることが、やがて大切な儀式のようになった。
「1人で通園するようになってから息子は前よりも自立してきた。より成長したし、責任感も芽生えたようだ」とフンツィカーさんは言う。
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