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列車内襲撃事件 スイスで起きた襲撃事件、場当たり的な襲撃を防ぐことは「不可能」

チューリヒ中央駅を巡回するスイスの鉄道警察(右)とセキュリトランス警備会社の警備員(左)

チューリヒ中央駅を巡回するスイスの鉄道警察(右)とセキュリトランス警備会社の警備員(左)

(Keystone)

スイスで今月13日、列車内で男が発火性の液体をまき、刃物で乗客を襲う事件が起こった。公共交通機関の警備会社の代表は、こうした場当たり的な襲撃を防ぐことはできないと話す。

 「過去に警察の目にも留まらなかった人物が、場当たり的な犯罪行為を起こしても、その瞬間にその場に警察や警備員が居合わせることは不可能だ」と鉄道の警備に当たるセキュリトランス(Securitrans)株式会社の最高経営責任者(CEO)マルティン・グラーフ氏は15日、日刊紙ターゲス・アンツァイガーのインタビューで話した。

 土曜の昼下がり、スイス人男性(27)が走行中の列車内で発火性の液体をまき、刃物で乗客を襲った。女性1人が死亡、5人が重軽傷を負った。容疑者は現場で焼死した。事件が起きたとき列車はスイス東部ザンクト・ガレン州にあるザレーツ(Salez)駅付近を走行中だった。グラーフ氏によれば、事件が起こるまでは全く安全な地域だったという。

 「原則として警備に当たるのは、とりわけ夜や週末など、最も人の動きが激しい時間と場所だ。99パーセントはその方法で間違いない」とグラーフ氏は言う。「しかし駅構内や、車内で乗車切符を切る際、至って普通に振舞っている乗客を潜在的な犯人だと見分けるのは、非常に難しい」(グラーフ氏)

 目立った行動も理由もないのに乗客を検査した場合、それに対する理解を乗客から得ることは難しいとグラーフ氏は言う。これは彼らが日々直面する課題だ。

 スイス機関士連盟代表のハンス・リューディ・シュルヒ氏は、どの列車にも車掌が同乗すべきだとの見解だ。人件費を削減するために、20年前ほどから近距離列車には車掌が同乗しなくなった。車掌が列車に同乗していた時代には、車内でも切符を購入することができたが、今では大半の場合、乗車前に切符を購入する必要がある。「今に比べて昔のほうが安全に感じられた」とシュルヒ氏は日刊紙ターゲス・アンツァイガーのインタビューで話した。

 しかし、グラーフ氏によればスイスの列車内や駅はまだ安全だという。「ショッピングセンターなどと比べて列車内のほうが安全だ。今日では街の中では駅が一番安全な場所だ」

 最後にグラーフ氏は列車に乗る際の注意点を次のように話す。「周りの乗客の目に付くところに座ること。周囲の乗客に不自然な点を感じた場合、他の車両に移動することだ」


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(独語からの翻訳&編集・説田英香), swissinfo.ch

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