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投資顧問業の認可取得 スイスの仮想通貨企業、アジア中心に事業拡大へ

Crypto Finance building in Zurich

クリプト・ファイナンスは近い将来、アジアに新支社を設立する計画だ

(Crypto Finance)

スイスの仮想通貨企業クリプト・ファンドが9日、連邦金融市場監査局(FINMA)から投資顧問業の認可を得たことを機に、親会社のクリプト・ファイナンスはアジアを中心に事業を拡大する計画を打ち立てている。

クリプト・ファンドは認可の取得により、スイスにある従来の資産運用会社と同様に仮想通貨を投資対象とした集団投資スキームを機関投資家に販売できることになった。FINMAがこの種の認可を仮想通貨企業に出したのは今回が初めて。

フィンテック スイスの仮想通貨企業、投資顧問業の許可を取得 スイス初

スイスの金融業を監督する連邦金融市場監査局(FINMA)は9日、スイスの仮想通貨企業クリプト・ファンド (本社・チューリヒ)に投資顧問業の許可を与えた。仮想資産の投資顧問業が公認されるのはスイスで初めて。

「認可を得る前はスタートアップ企業だったが、今や、ルールのある確立した金融システムの正式メンバーだ」とクリプト・ファイナンス(本社・ツーク)のヤン・ブルゼゼクCEOはスイスインフォの取材に語り、「FINMAの厳格な基準は、世界中の規制当局から称賛されている」と付け加えた。

FINMAのお墨付きを得たことで、外国当局から現地に事務所を設ける際に許可が出やすくなるのではないかと、ブルゼゼク氏は期待する。「アジアの市場は開放的で、金融技術革新の受け入れには積極的だ。アジアでは銀行は実体のある建物ではなく、アプリとして認識されている」(ブルゼゼク氏)

戦略的パートナー

クリプト・ファイナンスはシンガポールや香港などで商機を狙うが、最終的にどの国にするかは、現地の規制当局の受け入れ姿勢によるという。

また、新しい支社の営業拠点が見つかり次第、アジアで戦略的投資家とパートナーを組み、新市場の開拓を円滑に進めたいとしている。

仮想通貨市場の乱高下が落ち着いたことも、クリプト・ファイナンスが国外に事業拡大するタイミングに影響している。ビットコインなどの仮想通貨は今年、ドル換算で価値が大幅に下落。しかしブルゼゼク氏は、2017年に起きた乱高下の嵐は過ぎたとみる。

同社は今のところ、パッシブ運用とアクティブ運用の二つの欧州ファンドを追加して金融商品の幅を広げることに注力しており、今後は複数の仮想通貨にバスケット投資するスイスのファンドも加える見込みだ。

仮想通貨保管サービスで躍進

そして最近、クリプト・ファイナンスの飛躍となる別の出来事があった。スイスの銀行が、同社の仮想通貨保管サービスとの業務提携に同意したのだ。ブルゼゼク氏は銀行の名前を伏せたが、これによりこの銀行は顧客のビットコインを保管できるようになる。

クリプト・ファイナンスはFINMAから認可を受けるまでの1年間にいくつもの手続きを踏まなければならなかった。FINMAは同社がマネーロンダリングの厳格な規制要件を満たしているか審査したほか、同社の会計帳簿、経営計画、商品、経営チーム、投資家について徹底的に調査した。

しかし「努力は実る」と、クリプト・ファンドのマティアス・マウラー最高執行責任者(COO)は話す。例えばクリプト・ファンドが管理できる顧客資産はこれまで1億フラン(約113億円)に制限されていたが、認可を得たことで制限が撤廃された。

スイスの銀行業界やヘッジファンド業界で20年の経験を持つマウラー氏は、仮想資産の金融市場は今後、急速に発展すると考える。

「期待は大きい」とマウラー氏は言う。「(仮想資産は)今でも技術主導型だが、ビジョンを現実に変える具体的な利用方法がようやく見えてきた。ヘッジファンド業界と同様、人々がこの資産クラスへの投資に納得するまで2、3年かかるだろうが、その後は本格的に軌道に乗るだろう」

クリプト・ファイナンス

クリプト・ファイナンスは2017年6月、ヘッジファンドのパイオニア、ライナー・マーク・フレイ氏をはじめとする様々な投資家の財政支援を受けてツークで設立。会社運営は主に、銀行業界の中心地パラデプラッツおよび旧スイス証券取引所から近距離にあるチューリヒのオフィスで行われる。

事業分野は三つの子会社に分かれる。資産運用会社のクリプト・ファンドは最近、FINMAから投資顧問業の認可を取得。仮想通貨交換会社のクリプト・ブローカーは現在、銀行とファミリーオフィスを含む88の機関投資家と、ビットスタンプやクラーケンなどの仮想通貨取引所との間に立って取引を代行。仮想通貨保管サービスのクリプト・ストレージは、仮想通貨を安全に保管したい顧客向けにソリューションを提供。スイスの銀行(会社名非公表)が最近、同社のサービスとの業務提携に合意した。

現在、従業員数は40人、外部開発者は約15人。財務業績は非公開。

インフォボックス終わり


(英語からの翻訳・鹿島田芙美), swissinfo.ch

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