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政府予算で牛肉買い上げ、途上国へ

連邦政府は、きょうぎゅう病で国内消費が落ち込んでいる牛肉700トンを政府予算850万スイスフラン(500万ドル)で農家から買い上げ、途上国に食料援助として送ることを決定した。

昨年のきょうぎゅう病発垂ノ欧州各国での口蹄疫騒動が重なり、スイス国内では消費者の牛肉離れに拍車がかかり、牛肉価格は30%も下落した。スイス政府は3ヵ月前、スイス開発援助局の要請により余剰牛肉712トンを買い上げ北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)に食料援助として送った。2月の政府介入後、牛肉価格は7.30スイスフラン/kgまで値を戻したが、イースター連休後は再び6.60/kgに落ちた。

これとは別に、連邦政府は2日国際穀物合意への参加の2年延長を決定、年間穀物40、000トンの食料援助を継続することになった。

米国、EU、日本、オーストラリア、アルゼンチン、ノルウェー、スイスから年間約1、000万トンの食料が途上国へ援助物資として送られる。

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SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

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