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水に苦しむライオン像

「瀕死のライオン」を苦しませているのは致命的な傷だけではない。ライオンは多すぎる水量にも悩まされている。

記念碑が彫られている岩石を通る水量は、ここ数年増えるばかり。そのため、3月初旬に修復工事が開始される。工事期間はおよそ8週間。

スイスの傭兵を記念

 この工事では、岩石の内部の漏れ水を排出させるために現存の排水溝を拡張する予定だ。また、岩石の表面を水が流れないようにするための溝も作られる。

 瀕死のライオン像は1821年、デンマークの彫刻家ベルテル・トルヴァルセンによって元採石場にあった砂岩に掘り込まれた。フランス革命真っ只中の1792年、王家を守るためにパリのチュイルリー宮殿で命を落としたスイス傭兵を記念した像で、カペル橋とともにルツェルン市の観光名所となっている。

swissinfo、外電

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