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環境に優しい欧州地下鉄計画

欧州各国を結ぶ地下鉄ネットワーク計画が実現すれば、環境保護の観点からは大変有意義だが、大都市集中化に拍車がかかり地方の過疎化が進むとの、スイス国立研究所の研究報告が発表された。(イメージ:スイスメトロの磁気浮上式車体青写真)

このコンテンツは 2000/10/18 09:28

欧州各国を結ぶ地下鉄ネットワーク計画が実現すれば、環境保護の観点からは大変有意義だが、大都市集中化に拍車がかかり地方の過疎化が進むとの、スイス国立研究所の研究報告が発表された。(イメージ:スイスメトロの磁気浮上式車体青写真)

スイス国立研究所は、欧州地下鉄ネットワーク計画が実現すれば、航空機より少なくとも5倍環境保護に役立つとの研究結果を発表した。また、ドイツのICEやフランスのTGV等現行の高速鉄道の半分の燃料を使うだけで済むとの結果も出された。

この報告は、北のバーゼルから南のルガノまでと、南西のジュネーブから北東のザンクト=ガレンまでの、スイスを南北・東西に横切る地下鉄2路線の建設計画案、スイス地下鉄ネットワーク「スイスメトロ」計画の研究から派生した。スイスメトロ計画は、地下トンネル内の不完全真空のため最高時速500kmに到達する磁気浮上式鉄道の地下鉄路線をスイス国土の南北・東西に通し、沿線諸都市を結ぶという大規模な構想だ。

チューリッヒとローザンヌの連邦工科大学の研究者グループは、ローマからフランクフルト、またはジェネーブからマドリッドに到る全長1、000kmにおよぶ同様な欧州地下鉄ネットワークを建設が実現したら、磁気浮上式鉄道の消費燃料は航空機の5倍から10倍以下で済むという結論を出した。また、地下の施設は騒音公害を減少するのにも役立つという。

が、地下鉄運用のための電力の発電方法、建設工事の環境的影響など、環境アセスメント上考慮しなければならない問題があるという指摘もある。研究者らは、トンネル建設工事による二酸化炭素排出量は、地下鉄開通後100年間の排出量と同等の計算になるが、空輸にたよれば同量の二酸化炭素が10年で排出されると指摘する。また、この地下鉄プロジェクトは、大都市を結ぶため、大都市集中化に拍車がかかり、地方小都市の過疎化が進むという声もある。が、周辺地域への影響は道路建設や鉄道近代化計画「レール2000」よりも小さいと見積もる。

スイスメトロは、1997年に試験トラック建設許可がおりたが、財政が不安定だ。研究者らは、未来モードの輸送計画は、どんなに早くても2030年までに実現されることはないと言う。

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