ウクライナ情勢を巡り、米国・ロシアの高官が10日、ジュネーブで協議した。だが双方の主張は平行線をたどり、目立った進展はなかった。
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ウェンディ・シャーマン米国務副長官とロシアのセルゲイ・リャプコフ外務次官が10日、8時間に及び協議。協議の中心はウクライナ情勢で、米国はロシアがウクライナ国境に兵力を増強し威かく行動をとっていると非難した。一方ロシアは、米国と西欧諸国がウクライナの問題に干渉することで、自国の安全保障が損なわれていると応酬した。
リャプコフ氏は10日夜「話し合いは難しかったが、非常に専門的で深みがあり、具体的だった」としながらも、「我々は状況を改善することができなかった」と述べた。
シャーマン氏は、話し合いは「オープンで直接的」だったが、双方とも以前の立場を変える用意はなかったと述べた。同氏はまた、ウクライナが望むならNATO加盟を認めなければならないと述べた。
ジュネーブでの会談の後、米ロは12日にブリュッセルで開かれる北大西洋条約機構(NATO)・ロシア理事会、13日にはウクライナも加盟する欧州安全保障協力機構(OSCE)会合(開催地・ウィーン)で協議を続ける。
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