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経済関係も冷え込む スイスとドイツ

スイスとドイツはライン川で結ばれている。しかし、その貿易関係はやや冷え込む傾向に

(Keystone)

スイスにとって隣国ドイツは最大の貿易パートナーとして経済上、友好関係を築いてきた国だ。しかし、スイスの銀行の守秘義務など政治問題をめぐりその関係は悪化している。

しかも、両国は貿易パートナーとしても今年に入ってやや冷え込んだ関係にあることが分かり、4月6日に開かれたドイツ・スイス商工会議所の年次総会では、政治面での関係の修復の必要性が訴えられた。

ドイツはスイスのベストパートナー

 2008年におけるスイスとドイツの貿易は記録を更新した。スイスからのドイツへの輸出額は418億フラン ( 約3兆7000億円 ) と前年比プラス1.6%。またドイツからのスイスへの輸入は649億フラン ( 約5兆7000億円 ) と前年より4.3%増加した。しかし、今年に入ってすべての業種にわたって貿易額は減少。1月と2月を合わせての貿易総額は前年同期比で19.6% 減少した。ドイツ・スイス商工会議所のエリック・サラシン会頭によると、今年全体で両国の貿易額は楽観的に見積もっても10% は減少するという。

 ドイツはスイスにとって、最大の貿易パートナーであることには変わりない。スイスの輸出総額に占めるドイツの割合は20.3% で、9.4% で2位のアメリカとの差は歴然。スイスへの輸入でも、ドイツが占める割合は34.9% 。2位はイタリアで11.6% だ。また、ドイツには約7万5500人のスイス人が住んでいる。スイスには23万3000人のドイツ人が住み、スイスに住む外国人の14% をドイツ人が占めている。

ドイツの脱税対策法案

 4月6日に開催されたドイツ・スイス商工会議所の年次総会では、飛行機の騒音をめぐってチューリヒ空港の飛行機離発着ルートについて両国の話し合いに決着がついていないことや、スイスの金融機関のドイツにおける営業規制問題など、両国の関係がぎくしゃくしていることが挙げられ「両国の経済関係にも影響を及ぼすことも考えられる」
 という懸念の声が聞かれた。

 さらにドイツ本国では、「脱税対策法」の導入が検討されている。この法律は、OECDの脱税事件における情報交換の基準に従わない国に進出しているドイツの企業やその国に住むドイツ人に、新たに金銭的な負担を強いるものだ。サラシン氏は、この法律が発効することはないだろうという意見だが、発効となればスイスに進出しているドイツ系企業にとっては、税優遇措置のあるスイスの魅力がなくなる可能性が出てくる。

swissinfo、外電

2008年貿易統計

スイスからドイツへの輸出額は418億フラン ( 前年比+1.6% )。スイスの輸出総額に占める割合は20.3%
スイスへのドイツからの輸入額は649億フラン ( 同+4.3% ) 。スイスの輸入総額に占める割合は34.9%。

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2008年の観光業

ドイツへ旅行したスイス人の宿泊総日数は370万泊で、フランス、イタリアに次ぐスイス人第3位の旅行先となっている。( 前年比+2.2% )
スイスに旅行したドイツ人の宿泊総日数は630万泊。前年より3.8%増加した。

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