連邦統計局が行った調査で、スイスは32万人が平均月収4335フラン(約48万円)を下回る低賃金労働者に該当することがわかった。
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低賃金労働者:経済協力開発機構(OECD)の測定値を基準とし、週に40時間働いた場合に受け取る給与が中央値の75%を下回る労働者のことを指す。
2016年外部リンク、スイスの低賃金労働者は全体の12%だった。女性の17%、男性の7.6%がそれにあたる。
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低賃金労働者は美容師や清掃会社、小売業、飲食業界、ホテル業界などで働く人に多かった。
地域別に見ると、割合が最も高かったのは全体の24.7%を占めるティチーノ州で、全国平均のほぼ2倍となった。スイス北西部の割合は7.8%で、東部は12%だった。
低賃金労働の半数以上(53.8%)を外国人労働者が行い、従業員が50人未満の企業がこのような雇用機会のほぼ半数(46.4%)を提供している。
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同報告書によるとチューリヒ州の牧師の月給は9084フラン(約101万7800円)で、スイス軍の将校、土木技師、ジャーナリストよりも高い。しかし給与が高い一方で、牧師の1週間の労働時間は48時間と、一般的なフルタイム労働者の週40時間労働よりも8時間多く働いている。また、カトリック教会の司教の場合、週の労働時間は42時間で月収は8595フラン。教区民を訪問したり式典に出向いたりすることが多い聖職者の労働時間は、通常よりも長い傾向にある。
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