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美しいものに囲まれて 生まれる美

グランシャレのアトリエにて swissinfo.ch

小さい頃から「石ころ」に夢中だったという春美・クロソフスカ・ド・ローラさん。その石への情熱がジュエリー・デザイナーという職業に到達した。20世紀の最後の巨匠といわれたフランス人画家バルテュスを父に、同じく画家で日本人の節子夫人を母にもつ春美さんはスイスの山中、ロッシニエールのグランシャレで、幼い頃から美しいものに囲まれて育った。

このコンテンツは 2006/01/05 08:01

石との出会いが結晶化したのは、両親とパリの画商を尋ねた7歳の時だった。ギャラリーには丁度、宝石がたくさん展示してあった。毎日、夢中で2時間ぐらいショーウインドーにくぎ付けになった。それから、ますます石拾いや石でモザイクを作ったりすることに熱をあげた。

ロンドンに留学、パリでファッション関係の仕事をした後、ジュエリー・デザイナーとして自らのブランド「ハルミ・クロソフスカ」をつくり独立する。幼なじみであるタイ王室のチャルワン・スルソック・ラングジット王女が春美さんの作品が大好きで後援者となる。「彼女がいなければ、始められなかった」

「チャルワンとこの仕事を立ち上げるに当たって一番、難しかったのは私がデザインする宝石を実際に作る職人さんを見つけることでした」。インドでやっと見つかり、この冒険が始まった。

春美さんのデザインするジュエリーは二つとないオリジナルピースだ。ガーネット、珊瑚やトルコ石などを花や星型の中国の伝統的なシルクボタンに組み合わせるところが特徴だ。

中国のカラフルな伝統的シルクボタンの使用は「母の箪笥で見つけた」のが出会い。「金や銀を使うよりもシルクボタンだとシルクの色で遊ぶことができる」色彩の感覚は血に流れているのだろうか。

「アジア風」に感じるのは色の配置か、デザインか。女性的な曲線を持つ絹のやわらかさと石の冷たい美しさが混ざって不思議な魅力を放つ。春美さんの雰囲気に似ている。

日本では六本木ヒルズと伊勢丹に取り扱い店がある。2004年ウンガロのファッションショーに使用され、ニューヨークのデザイナー、キャサリン・マランドリーノと共同で宝石ドレスを作った。

米国、パリ、日本で活躍しているが、ロッシニエールに帰郷すると「ホッとする」。「スイス人でもフランス人でも日本人でもなくまた、その全てでもある私にとってロッシニエールは故郷なのです」


swissinfo 聞き手 屋山明乃(ややまあけの)

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