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記録的な麻薬の密輸

2007年8月に東スイスの税関で発見された150キログラムのヘロイン。市場価値はおよそ4000万フラン ( 約40億円 ) Keystone

2007年にスイスの税関で押収されたコカインは217キログラム、ヘロインも200キログラム近くに上った。両方ともこれまで最高の押収量だ。

押収されたのは麻薬だけではない。食品や飲み物の違法持ち込みも多く、昨年はおよそ210トンを没収。うち83トンは食肉だった。

すべての分野で

 2007年のヘロインの押収量は前年比の3倍以上。東スイスの税関で一度に150キログラムのヘロインを発見したことが大きかったようだ。エクスタシーやタイ産のピルは前年の5万錠から8万1000錠に、大麻は95キログラムから777キログラム、そしてアフリカで採れるカートも690キログラムから1447キログラムとそれぞれ激増した。

 連邦税関事務局では、2007年から新たに250キログラム以上の食品の違法持込や密輸の統計も取っている。特に発見の多かったのがフランスとの国境で、食肉のほかチーズや食用オイル、小麦粉など、およそ150万フラン ( 約1億5000万円 ) 分の食品が没収された。

 また、薬剤研究所「スイスメディック ( Swissmedic ) 」によると、偽物の薬剤やスイスで禁止されている薬を輸入しようとしたケースも前年の271件から366件と大幅に増えている。最も多いのは筋肉増強剤やドーピング剤、ダイエット薬、精力剤、美白薬、睡眠薬、アジア産の漢方などだ。

 有名ブランドの服や靴、スポーツ用品の偽造品も130万フラン ( 約1億3000万円 ) 分が、また時計や宝石の偽造品も6400個が押収された。このうち3分の2は中国からのものだった。

 指名手配されている人物や盗難車などに関する捜査に関しても、捜査システムの改善および国内外の当局との緊密な協力体制によって検挙率が多少増加している。さらに書類偽造でも検挙率はおよそ3割上昇、不法滞在者や不法就労者の検挙数も急増した。

swissinfo、外電

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SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

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