スイスの飲食料大手ネスレは19日、チョコレート菓子「キットカット」抹茶味をヨーロッパで販売開始すると発表した。抹茶味は15年前、ネスレ日本が開発した。
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ヨーロッパ市場向けのキットカット抹茶味は、独ハンブルクで製造する。日本と中国産の抹茶、国際認証機関UTZの認証を受けたカカオ豆を使用する。人口着色料、保存料は使用しない。米ブルームバーグ外部リンクによると、販売国はドイツ、英国、イタリア、スイスを含めたヨーロッパ8カ国で、その後、拡大を目指す。
ネスレは19日の発表外部リンクで、「キットカット抹茶味は、日本で長年にわたり販売されてきた。日本に350種類以上あるフレーバーの中でも、最も人気が高いものの一つ。(中略)ギフトとして、ユニークなお土産として観光客にも親しまれている」とし、「新しいトレンドを求める消費者の声が欧州で高まっている。2018年に発売したキットカット・ルビーに続き、抹茶味はそうしたニーズに応えるためのものだ」と、ヨーロッパでの発売理由を説明した。
>>「第4の」チョコレート「ルビーチョコレート」がキットカットに
今月下旬から販売開始予定。
ネスレの昨年の菓子部門の世界売上高は80億フラン。うちキットカットは10億フラン以上を占める。
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昨年のスイスのチョコレート輸出量は約11万5千トン。下のグラフはスイスから各国に輸出されたチョコレートの量(キログラム)とその売上高(フラン)を示している。
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