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韓国出身、李WHO事務局長が就任

WHOの新事務局長、李鍾郁氏(58)が元ノルウェー首相、ブルントラント氏を継ぐ。

(Keystone)

ジュネーブに本部のある世界保健機構(WHO)で21日、韓国出身、WHO歴20年という生え抜きの李鍾郁(イジョンウク)氏が就任し、新体制のメンバーを発表した。

新型肺炎(重症急性呼吸症候群=SARS)の再発防止のための国際的な監視メカニズムの強化を公表、任期5年の最優先課題としてエイズ対策を挙げ、「2005年までに300万人にエイズ治療を供給する」計画を12月のエイズ ・デーまでに策定するとした。

新体制の特徴
 
 ブルントラント前事務局長時代に中央に権限が集中していた体制を見直し、「現場重視」で70%の人員や資金を地域事務所に送り込む方針を明らかにした。また、最も力を入れることになるエイズ・結核・マラリア対策局が新設され、そのトップに米国のジャック・チョウ厚生次官補を事務局次長に任命。局長レベルに外部からの新顔が多いことについて「5年ごとに体制見直しや新顔を入れ替えるのはいいことだ。“新しい血”を入れることで国際機関も健康(ヘルシー)になる」とコメントした。

アジア式スタイルに ?

 前事務局長のブルントラント氏は「猪突猛進」型のリーダーシップでたばこ条約の設立やマラリア退治に力を入れた。一方の李氏について厚生労働省出身の遠藤弘良氏は「アジア出身なので調和を保ちながら進めていくタイプなのでは」と分析する。遠藤氏はハンセン症、寄生虫担当部長に任命された。李氏とはWHOでマニラ時代から共に働いた経験がある。

日本との縁

 李氏は熱帯病の専門医だったが元事務局長で当時マニラにいた、中島宏氏の誘いで83年からWHOに勤務した。WHOでは子供の伝染病予防や結核対策などに携わった。日本人の奥さんとは韓国の職場で知り合ったという。日本語も話すようになり、「家族を通して日本の文化、人々について習った」という。1人息子は米国に留学中で今年、1月に執行理事会で事務局長に選出された際、お祝いに「車を買って」と言われたと笑う。


スイス国際放送、屋山明乃


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