高純度のエビアン水にも残留農薬 スイス研究所が検出

エビアンは1826年に販売が始まり、1970年にダノン・ブランドになった。 Keystone / Martin Ruetschi

ミネラルウォーター「エビアン」から、スイスで使用が禁止されている農業用殺菌剤クロロタロニルの残留農薬が検出された。日曜紙ゾンタークスツァイトゥングが報じた。

このコンテンツは 2020/07/13 11:20
swissinfo.ch/ds

スイス連邦給水・排水浄化・水域保護研究所(Eawag)で、エビアン水1リットル当たり6ナノグラムのクロロタロニルが検出された。

検出された残留農薬の濃度は法律で定められた基準値をはるかに下回るため、健康に害はない。しかし、今回の検出は重大事項として受け止められている。

アルプス山脈の中心部から直接湧き出るエビアン水は、科学者が測定器の校正に使うほど純度が高い。

ボーデンゼー・ラインの水道事業協同連盟AWBRのロマン・ヴィジェット会長は、独語圏スイス誌の取材に対し「人間の影響をほとんど受けないフランスアルプスのエビアンの源泉にでさえ、残留農薬が含まれているという事実は憂慮すべきだ。これらの物質はあまりにも不注意に扱われている」と語った。

エビアンは、仏多国籍企業ダノンが保有するミネラルウォーターブランド。水は、レマン湖南岸の仏エビアン・レ・バン近くにある複数の水源から採水されている。

エヴィアンから検出されたクロロタロニルの濃度は、「チューリヒ湖の水と同じ位だ」と、Eawag研究チームの一人、ユリアーネ・ホレンダー氏は述べている。

農薬クロロタロニルは、スイス連邦経済省農業局(BLW/OFAG)が1970年代に使用許可を出した。しかしスイス政府は昨年、新たな研究結果に基づき、クロロタロニルを「発がん性の恐れがある」農薬に再指定。2020年初頭から使用を禁止している。

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