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魅力であり弱点 変動激しいビットコイン 安定化は可能か

スロベニアにあるビットコインのモニュメント

ビットコインは昨年千ドルから2万ドルに高騰。現在7500ドル前後で取引されている

(Keystone)

相場変動の激しい仮想通貨の・ビットコイン。準備預金など既存の金融システムに取り込めば相場の安定に繋がると、ビットコイン財団他のサイトへの創設者、ジョン・マトニス氏は語る。一方、変動の激しさこそ、仮想通貨ブームが一時的なものに過ぎないことを示すと批判的な向きもある。

 ビットコイン相場は昨年、1通貨1千ドル(約11万円)から2万ドルに高騰し、現在は7千ドル程度で取引されている。大型の取引があると、わずか1日で千ドルほど急騰することもある。「クジラ」と呼ばれる一握りの貯蔵者や大型トレーダーの存在が、ビットコイン相場を一方向に大きく突き動かすのだ。

 もし各国の中央銀行がビットコインを準備通貨に加えたり、外国為替市場でドルやユーロ、フランなどと交換できたりしたら、状況は大きく変わる。こうマトニス氏は予言する。

ビットコイン財団の創設者、ジョン・マトニス氏

(Getty/Bloomsberg)

 相場変動の激しい仮想通貨のビットコイン。準備預金など既存の金融システムに取り込めば相場の安定に繋がると、ビットコイン財団の創設者、ジョン・マトニス氏は語る。一方、変動の激しさこそ、仮想通貨ブームが一時的なものに過ぎないことを示すと批判的な向きもある。

 ビットコイン相場は昨年、1通貨1千ドル(約11万円)から2万ドルに高騰し、現在は7千ドル程度で取引されている。大型の取引があると、わずか1日で千ドルほど急騰することもある。「クジラ」と呼ばれる一握りの貯蔵者や大型トレーダーの存在が、ビットコイン相場を一方向に大きく突き動かすのだ。

 もし各国の中央銀行がビットコインを準備通貨に加えたり、外国為替市場でドルやユーロ、フランなどと交換できたりしたら、状況は大きく変わる。こうマトニス氏は予言する。

 「ボラティリティー(変動率)は通貨の流動性が低いことに起因する。誰かがビットコインを1千万ユーロ売っても相場が動かないような、強健なインフラを整える必要がある」。4月下旬にチューリヒで開かれた仮想通貨の国際会議の会場で、マトニス氏はスイスインフォの取材にこう話した。

 「今は市場が薄すぎて、有力な市場参加者が取引をするとこのように変動率が大きくなる」

 乱高下を繰り返す相場は、ビットコインが支払い手段としての信用を失う要因となっている。ビットコインが1カ月後にいくらになっているか分からなければ、どうして財・サービスを購入できるだろうか。

反対意見

 クレディ・スイスの最高経営責任者(CEO)ティージャン・ティアム氏、UBS会長のアクセル・ウェーバー氏、スイスのフィンテック企業「デカルテスDecartes他のサイトへ」の創業者でチューリヒ大学の講師アドリアーノ・B・ルカテッリ氏。彼らはビットコインの批判者だ。ビットコインは本質的な価値を持たず、素人投資家の非合理的な熱狂に突き動かされ、投機筋の餌食になっているに過ぎないと指摘する。

 ルカテッリ氏は、当初はビットコインが中央銀行や政府の管理の及ばない非中央集権的な通貨であるという特性に魅力を感じた。だがその変動の激しさを目の当たりにし、熱意を失った。先月ダボスで開かれた仮想通貨業界のセミナー「クリプト・マウンテン・ロックス他のサイトへ」で、同氏はビットコインをITバブルになぞらえてみせた。

 ビットコインは投資家が法定通貨に交換できると信じている限り、その価値を持つ。「人々がもう交換できなくなると考えた瞬間、ビットコインは死滅する」。ルカテッリ氏はこう警鐘を鳴らした。「ビットコインについて人々が信じていることは全て誤っている。いつか皆、それに気付くだろう。だが全員が一斉に狭い出口に殺到すれば、おしくら饅頭になり怪我人が多数出ることになる」

 既存の主要金融セクターに受け入れられるには、多くのハードルが待ち構えている。それにはマトニス氏も同意するが、ブームに終焉が来るとの見方には反論する。

 「ビットコインが不換紙幣とみなされなくなり準備通貨に組み入れられれば、話はがらりと変わる。仮想通貨と法定通貨で真の競争が起こり、優れた方が生き残る。だが当局者たちは法定通貨を脅かすことはしない」(マトニス氏)

仮想通貨の安定を目指して

 マトニス氏は中央銀行によるデジタル通貨の発行を「ナンセンス」と切り捨てる。それはビットコインの技術を中央集権的に管理することに等しいからだ。言い換えれば、通貨の発行量に制限がなく、中銀による支配の外にあるという仮想通貨の最大の魅力を生んだ技術革新を骨抜きにすることになる。

 安定した仮想通貨を作る取り組みは既に世界中で試みられている。通貨を実物資産価格にペッグ(連動)させることがその代表例だ。例えばテザー他のサイトへは米ドルに裏づけされている。だが同社が1通貨を発行するごとに1ドルを引当金に積んでいるという主張については、米当局が調査中だ。

 スイスでは、スイス・リアル・コイン他のサイトへティベリウス・コイン他のサイトへが通貨を不動産価格や金属相場に連動させている。フォークティスも安定した仮想通貨の発行に取り組んでいる。

イニシャル・コイン・オファリング スイスのスタートアップ企業が切り開く新たなビジネス

ベンチャー企業などが仮想通貨を売って事業資金を得る手法「イニシャル・コイン・オファリング(ICO)」の勢いはさながらゴールド・ラッシュのようだ。旧来の資金調達方法に比べて規制がなく、スイス企業も先頭に立ってその波に乗る。


(英語からの翻訳・ムートゥ朋子)

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