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3月12日の国民投票:議案提出プロセスの短縮

3月12日に行われる国民投票で、議案提出から国民投票までの期間を最高12ヵ月に短縮する議案が問われる。

このコンテンツは 2000/03/07 15:28

3月12日に行われる国民投票で、議案提出から国民投票までの期間を最高12ヵ月に短縮する議案が問われる。

スイスでは、国民が新法や法改正を希望する場合、10万の署名を集めて政府に議案提出をした後、39ヵ月以内に国民投票にかけられる。議案提出から国民投票までの期間は、従来最高9年までとされていたが、長過ぎて国民が議題に対する興味をなくしてしまうため、1997年から39ヵ月に短縮された。

しかし、大手ディスカウント・ストアー・チェーン、デナー社長カール・シュウェリ氏らは、39ヵ月もかけていては、人々のニーズを尊重しているとは言えないとし、12ヵ月に短縮する議案を提出した。

連邦政府と議会は、「デナー案」は議案提出から2年以内で国民投票にかけられる事になったとし、現行の最高39ヵ月までの期間で問題はないと主張、「デナー案」否決を呼び掛けている。急進人民党のギドー・ショメル・スポークスマンは、期間短縮は、政府、連邦議会、国民が議案について深い討論をする時間が充分でなくなると、反対している。特に、ある議案に対し、10万の署名が集まるまでは、実際に発議されるかどうか定かではないため、その後投票までの準備期間が12ヵ月になってしまっては、反対意見を持つ勢力にとって著しく不利になると、唱えている。さらに、この議案の背後には、キャンペーン重視の民主主義を望む人間、すなわち、金の力でキャンペーンを展開し重要事項を決定する際国民に影響を与えようとする人間がいると、批判する。

政権党の中で唯一12ヵ月案支持を表明している人民党スポークスマン、イレーヌ・シェレンバーグは、議案提出から国民投票までの期間が12ヵ月に短縮されたとしても、署名運動開始から議案提出までのプロセスが18ヵ月あり、その間に準備を進められると主張する。

スイスの議案提出権をめぐる論議は、新しいものではない。1892年から1950年の間に、すでに存在していたが、連邦政府は、実際的でないと退けていた。政府の見解に変化はないが、システムの変化を望む動きがここへ来て活発になってきた。人民党のブロシャー議員とレガ・ディ・ティチーノのフラビオ・マスポリ議員等からは、提出された議案の連邦議会と政府の審議を同時に行い、提出から投票までの期間を6ヵ月に短縮するというさらに過激な意見も出されている。

が、スイス国民の多数派は12ヵ月ですら短すぎると考えているようだ。「デナー案」支持者ら自身も3月12日の投票で、勝つとは思っていない。シェレンバーグ人民党スポークスマンも、「国民にとって、3年間、2年間、1年間などというレベルでの時間の違いを認識するのは、困難だ。また、スイス国民の多数は、政府はいつも正しいと思っている。」と語る。

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