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「自然資源の過剰消費で30年以内に生活水準下降」WWFが警告

人類に搾取され痛めつけられる地球

(swissinfo.ch)

世界自然保護基金(WWF)は9日、人類の自然資源消費がこのままの勢いで続けば、30年以内に世界の生活水準は反転不可能なまでに下降するとの報告書を発表した。

ジュネーブで「State of the Planet」第4巻を発表したWWFは、人類は水産資源や森林資源など自然資源の生産能力を20%も上回る過剰消費を続けていると警告した。そして、2050年までには、90億人に到達すると思われる地球総人口の過剰消費は地球の生産能力の180%から220%になる見込みだという。

同報告書によると、人類が消費する資源の生産と人類が生み出す廃棄物の吸収に必要な陸地と水の面積(ecological footprint)は、地球上の4分の1に相当する114億ヘクタールで、一人当り1.9ヘクタールに相当する。が、現在人類が資源の生産と廃棄物の吸収に使用している総面積は一人当り2.3ヘクタールで、地球の生産能力を20%も上回っている。2.3ヘクタールというのは世界平均値で、アフリカ諸国では1人当たり0.8ヘクタール、欧州では5ヘクタール、北米では9.6ヘクタールと地域差が大きい。途上国と先進工業国間の格差が大きいだけでなく、先進工業国どうしの格差も大きい。例えば平均的なアメリカ人とスイス人の生活水準はほぼ同等だが、アメリカ人一人当りのエネルギー消費量はスイス人の4倍だ。

「地球の資源は潤沢だが、無限ではない。世界の首脳達は、自然から明確な挑戦を突き付けられている。」と、WWFインターナショナルのクロード・マルティン委員長はいう。さらにマルティン氏は「貧困の削減は自然資源のバランス管理と密接な関連がある。健全なエコシステムが保てなければ、人類の生活水準を保証することはできない。」と述べた。

また、WWFは30年間、生物の種と数の推移調査「Living Planet Index」を続けているが、淡水生物が54%減少したのをはじめとして、全体で35%の生物が減少したという。

WWFは、「このような過剰消費が続くと最終的にどうなってしまうかは我々にはわからない。が、我々の運命を運にまかせておくよりも、自らの手で問題解決に取り組むべきだ。」としている。92年ブラジル・リオデジャネイロで開催された地球サミットのフォローアップ会議として8月末に南アフリカ・ヨハネスブルグ開催される環境・開発サミットでは、人類の生活の発展と生態系保護を同時に目指す対策について討議される。が、持続可能な開発が世界政治の基本として受け入れられたリオ地球サミットと違い、ヨハネスブルグは基本合意から活動強化へのステップを目指すもので、10年前とは政治的な背景が違い具体的な進展は期待できないと見られている。


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