電力会社アクスポは20日、アールガウ州デッティンゲンにあるベツナウ第1原子力発電所が再稼動したと発表外部リンクした。数日内にフル稼働する。当面、原子炉以外の部分から蒸気が発生するが、住民や周辺環境への危険はないという。
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連邦核安全監督局(ENSI)が19日に再稼動を許可外部リンクし、3年間の稼動停止に終止符が打たれた。ENSIなどが停止期間中に定期検査を実施し、その結果、同原発の状態が良好であることを確認。再稼動に対する異議は出なかったという。
ベツナウ原発では2015年の年次点検で実施した超音波検査で、原子炉圧力容器の壁の材質に異変が見つかり、調査・補修のため運転を停止していた。アクスポがこの異常は運転の安全性に問題ないことを証明。ENSIがアクスポの報告を検証し、承認した。
60年間安全
アクスポによると、ベツナウ原発は60年の長期運転に必要な安全技術面の条件を全て備えている。停止中も運転中と同じくらい大規模な設備の近代化・メンテナンスを行ったという。
SDA-ATS
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世界一古いベツナウ第一原発、圧力容器の壁の欠陥は製造過程で生じたもの
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世界一古いスイスのベツナウ第一原発の原子炉圧力容器の壁上部で発見されていた材質の不規則性は、稼動中ではなく、圧力容器の製造過程で生じたものだとの見方を13日、電力会社アクスポ(Axpo)が示した。
47年間稼動していた世界最古のベツナウ第一原発は2015年3月から稼動を一時停止しているが、同年の夏、圧力容器の壁の材質に不規則性が見つかった。約925箇所でみられるその欠陥は中性子線に最もさらされている圧力容器の上部で発見された。
アクスポにとって、この欠陥は1965年に圧力容器が製造された頃から認識されており、当時許容範囲とされてきたものであることは疑う余地がなかったという。そのことを証明するためアクスポは、同圧力容器を製造した仏ル・クルーゾ社(Le Creusot)の製造条件の下、複製模型を英国で作らせた。
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