スイス国立銀行(中央銀行)は9日発表外部リンクした仮決算で、2018年は約150億フラン(約1兆7千万円)の赤字になるとの見通しを示した。フラン高・外貨安が進んだことで、保有する外貨資産の評価損が下がったことが主な理由だ。
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スイス中銀は「配当準備金から673億フランを引き当てると、純利益は約470億フランになる」と説明する。これにより一株当たり15フランの配当が可能だという。
また利益処分後の配当準備金が法定の200億フランを超えているため、連邦・州に計20億フランの配当金が当てられる。3分の1が連邦、3分の2は全26州に分配される。
年次決算の確報は3月4日に公表される。
2017年の決算は554億フランの黒字と、過去最高の黒字となった。
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大きな黒字となったのは、典型的な安全通貨であるスイスフランの上昇を抑えるための外貨資産が主な要因だ。昨年は他通貨、特に米ドルが上昇したため、スイス中銀の持ち高が膨らんだ。
スイス中銀は主に、ユーロやドルを買ってフランの高騰を抑えており、10日の公表文で、外貨資産による収益は190億フラン以上にのぼったと明らかにした。
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