24日にツアー活動引退を表明した英国の歌手エルトン・ジョン(70)が、2019年6月にスイスで行われる第53回モントルー・ジャズフェスティバル外部リンクで初めて公演する。フェスティバル主催者が24日、発表外部リンクした。
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一部報道によると、同性パートナーと2人の子供を育てるジョンさんは「育児に専念するため」、9月から始まる世界ツアー「Farewell Yellow Brick Road」を最後にツアー活動からの引退を表明。2021年までに世界各地で300回超の公演を予定しており、そのツアー期間中、2019年6月29日と30日にレマン湖畔で行われるモントルー・ジャズフェスティバルのステージに立つ。
swisinfo.ch/au
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「中身が濃くて強烈で美しいものが満載!」と同フェスティバルのディレクターであるマシュー・ジャトン氏が断言する今年のプログラムには、トム・ジョーンズ、アッシャー、ペット・ショップ・ボーイズ、ローリン・ヒル、グレイス・ジョーンズ、エリカ・バドゥ、フェニックスといった豪華な出演者の名前がラインアップ。スイス国内では、チューリヒのデュオ、ディーター・メイヤーとボリス・ブランクによる1980年代のエレクトロ・ポップグループのYello(イエロー)が初登場することも注目を浴びている。
ジャンルごとにプログラムを見ると、ジャズだけでなく、ポップ、テクノ、ロックも目立つ。もはやジャズフェスティバルではないという批判的な意見も聞かれる。
ジャズはたった2割
3月30日に公開されたプログラムには、ジャズのみだった創設時の1967年とは異なり、様々なジャンルのアーティストが幅広くセレクトされている。元来の伝統を発展させ「モントルー・ジャズ」というブランドを拡大させた音楽イベントは、今ではジャズがたった2割を占める。
モントルー以外の場所でもコンサート
広報担当のマーク・ゼンドリニ氏は、「ジャズにこだわらずバラエティーに富む今年のプログラムは、モントルー以外の歴史ある瞑想的な場所でも開催するのが特徴」と言う。それは、ジャズ本来の自由な発想に起因した「型にはまらない幅広いエンターテイメント」だという。モントルーという本来の会場に限らず、バイロンの叙事詩で知られるシヨン城や、サン・モーリスにある1500年以上の歴史を誇るスイス最古の修道院でも、バイオリンやパイプオルガンによるコンサートを行う。スイス人ジャズ・バイオリニストのトビアス・プライシクがエレクトロ・アコースティックを奏でるという。
今秋、恵比寿でモントルー・ジャズフェスティバル・ジャパンを主催する原田純一氏も、「スイスと同じスピリッツ」で、「ジャズという言葉を1個のキーワードにして、大人が楽しめる質の高い音楽を広げようと思っていて、カテゴリーに関係なく聴いて良いと思える音楽を、ジャズでないと言われても、ジャズフェスティバルという名前で出していこうと思っている」と語る。
そんな原田氏が個人的にお勧めする今年のライブは、ザ・シネマティック・オーケストラやシャバカ・アンド・ジ・アンセスターズ。「大人が楽しめる洗練されたイベント」を目指す日本でのフェスティバルにも彼らを招きたいとの期待を込める。
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