スイスの首都ベルンで22日、男女の賃金平等を求めるデモ集会が行われ、約2万人が参加した。
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労働組合ウニア(Unia外部リンク)、および支持政党と支援団体は、女性の収入は男性より5分の1少なく、女性は政治やビジネスの場で過小評価され、また無償労働を行うのは大半が女性だと主張した。男性と同じ職業、同じ役職であっても、女性は月平均で600フラン(約7万円)収入が少ないという。
また37年前の憲法改正で男女間の賃金の平等が明文化され、22年前には男女平等法を制定したにも関わらず、今日でも根強く権限や賃金に男女差があると訴えた。デモ主催者は有効的な改善策として、男女の賃金平等を実施しない企業に対して罰金を科し、賃金査定を義務付けることを国民議会(下院)に呼びかけた。
全州議会(上院)は今年5月、少なくとも100人以上の雇用者を抱える企業に対し、4年ごとの賃金査定実施と、独立機関による検証の義務付けを決めた。全体企業数の1%未満が対象となる。
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