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思い切った対策 UBS1万人削減 投資部門を縮小

セルジオ・エルモッティCEO。純利益を引き上げるべくプレッシャーがかかる

(Keystone)

スイス最大の銀行UBSは30日、第3四半期の業績とともに業務の規模縮小を発表した。この3年の間に世界中で1万人を削減、投資部門も大幅に縮小する計画だ。第3四半期は22億フランの赤字で、第4四半期も利益は出ないと見込まれている。

 節減すべき費用はこれまで20億フラン(約1700億円)と言われていたが、今回新たに34億フランに引き上げられた。2015年までに合わせて54億フランを節減する見込みだ。決算時のリスクを削減し、自己資本率を高めるために、借入や金利商品といったビジネスからは一切手を引くという。株主に対しては、中期的に利益の半額を配当する予定だ。

リスクを減らす

 投資部門は第3四半期、建て直しにより、のれん償却31億フランが発生し、28億7000万フランの損失を計上した。さらに、UBSが抱える負債も8億6300万フランに上る。これにより、銀行全体では約22億フランの赤字となり、1年前の10億フランの黒字から一転した。UBSは、これらの特別な要素が無ければ利益は増加していたとの見方だが、来期も赤字となる見込みだ。

 大きな損失を出した投資部門は今後、株式、外国為替、貴金属、コンサルタントに専念する。借入や金利商品は投資部門から切り離し、徐々に業務を終えていく意向だ。「リスクを調節した後の、利回りで持続的に資本コストをカバーできない分野では、今後大きな活動は控える」と、セルジオ・エルモッティ最高経営責任者(CEO)およびアクセル・ヴェーバー会長は株主宛ての書面に記している。

スイスでは2500人を削減

 現在、UBSの雇用人数は57カ国で約6万3750人を数える。今回の発表によると、うち1万人近くを削減する計画だ。スイスでは4分の1に当たる2500人が対象となり、主に投資部門やIT部門が縮小される。UBSの広報担当によると、そのほかニューヨークやロンドン、シンガポールなどの金融中心地で人員が削減される。

 この人員削減について、セルジオ・エルモッティCEOは次のようにコメントしている。「特に我々のようなビジネスでは人材がすべてということもあり、難しい決定だった。だが、自然減もあるし、削減措置を全体的に和らげられる対策を取るつもりだ。行員に対しては全面的なサポートやケアを準備する」

 スイスの銀行第2大手クレディ・スイス(Credit Suisse)も先週、利益と資本力を高めるため費用削減を公表したところだ。

UBSの雇用人数の変遷

スイス:

3万2710人(1998)→2万7018人(2006)→2万2517人(2012年6月30日)

ヨーロッパ・中東・アフリカ:

7682人(1998)→1万2687人(2006)→1万833人(2012年6月30日)

アメリカ:

4801人(1998)→3万819人(2006)→2万2582人(2012年6月30日)

アジア太平洋地域:

2881人(1998)→7616人(2006)→7588人(2012年6月30日)

合計:

4万8074人(1998)→7万8140人(2006)→6万3520人(2012年6月30日)

インフォボックス終わり

swissinfo.ch、外電

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