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1967年11月1日、チューリヒにスイス初の現金自動引出機(ATM)が登場した。この日以来、200フランを上限に昼夜問わずいつでも現金を下ろすことができるようになった。
同年の年末には、チューリヒのバーンホフ通りにあるATMに長い列ができた。当時は引き出ししかできないキャッシュディスペンサー。秘密の番号と紙製の穴の開いたカードが必要で1回の引き出し限度額は200フラン、10回ごとに新しいカードを作らなければならなかった。11月1日に試験運用を始め、これが成功したことから翌年4月に本格導入した。
窓口の銀行員に顔を知られることもなく、営業時間に煩わされることもないATMは好評を博した。現在はATMなしの生活はありえない。世界初のATMはスイスより一足早い67年6月27日にロンドンで稼動した。開発したスコットランド人のジョーン・シェパード・バロン氏は過去にBBCのインタビュー外部リンクで「板チョコレートの自動販売機からアイデアを得た。ただ中身をお金に替えただけ」と語っている。
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新20フラン札について知っておきたい20のこと
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スイスで17日、新20フラン札(約2200円)の流通が始まった。新札の特徴は?生産コストはどれくらい?どこで印刷されているの?新札にまつわる20の事柄を紹介する。
1.まずはベルンとチューリヒの銀行で、数日後にはスイス全国の銀行で入手可能になる。
2.新20フラン札は旧20フラン札よりも小さい。スイス国立銀行(中銀)によると、生産が効率的で、消費者にとってより使いやすい大きさだからだという。
3.国章の十字や色が変化する地球儀のデザインなどに、計15種類の偽造防止技術を採用。
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カード不正読み取り被害急増の影に、犯罪組織
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スキミングとは、銀行の磁気カードに含まれる暗証番号などの情報を機械で読み取り、現金を不正に引き出したりする行為。警察当局によると、ヨーロッパ全域で増加傾向にある。 ヴォー州警察のジャン・クリストフ・ソテレル氏は、201…
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ビットコインに門戸を開くスイス金融業界
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チューリッヒに本社を置くファルコン外部リンクは7月13日、スイス当局の承認を得て伝統的なウェルスマネジメント業としてスイスで初めてビットコインの取り扱いを始めると発表外部リンクした。同15日にはスイスクオート外部リンク…
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デジタル化の機動力 ビットコイン
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ツーク州の州都ツークは昨年7月から、官公庁として世界で初めて仮想通貨を受け入れている。初の半期決算はぱっとしない結果だった。
スイス中部の小都市ツークは、金融サービスや資源取引の大コンツェルンが立地することから、海外でニュースの見出しを飾ることも少なくない。それでも昨年7月に起こったことは、ドルフィ・ミュラー市長(社会民主党)を一時唖然とさせた。独誌シュピーゲルや米紙ニューヨークタイムズから米NBCニュース、CNNに至るまでが一斉に、米シリコンバレーではなく中央スイスで官公庁が仮想通貨・ビットコインを受け入れたと報じたためだ。ミュラー氏はその半年後となった今でも、「あれは一流のマーケティングの成果だった」と、予想外に思惑が大当たりした喜びを語っている。
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世界一安全な紙幣、50フラン
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スイスの50フラン紙幣が、国際銀行券協会(IBNS)の紙幣コンペで「バンクノート・オブ・ザ・イヤー2016」を受賞した。
芸術的価値があり、革新的なセキュリティ機能を備えた紙幣に与えられる「バンクノート・オブ・ザ・イヤー」。今回受賞したスイスの50フラン紙幣は偽造防止のために、特殊な繊維や赤外線吸収インク、光学的変化インクを使うなど、計15種類の特殊性を備えている。さらに3層構造のうち2層には、綿紙と補強性のある高分子素材が使われており、従来の紙幣よりも耐久性がある。
IBNSはスイスの50フラン紙幣について「3層構造のDurasafe® 技術を採用した鮮緑の縦型紙幣には、タンポポの綿毛、山脈を背景に宙を舞うパラグライダー、創造性にあふれる人間の手が描かれている」と話す。
高分子素材を使用した紙幣が「バンクノート・オブ・ザ・イヤー」に選ばれるのは今回で3度目だ。
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1000フラン札は「スイス文化の一部」
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スイスの1000フラン札(約11万円)は世界で最も高額な紙幣の一つだ。欧州中央銀行は今月4日、違法行為を防止する目的で2018年末までに高額紙幣の500ユーロ札の発行を停止する計画を発表したが、スイス政府は「1000フラン札はスイス文化に欠かせない」として同紙幣発行の継続を明らかにした。
スイス国内で流通している1000フラン札は、2000~14年の間に2千万枚から4千万枚へと倍増した。
中道左派のスイス社会民主党マルグレット・キーナー・ネレン議員はテロリストや犯罪者間での現金取引やマネーロンダリングに悪用されやすいとの観点から、高額紙幣の流通を懸念する。
だがスイス政府は19日、こうしたリスクを認識しており、高額紙幣を使った違法行為の防止に必要な対策はすでに講じられていると文書で回答した。
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スイス、顔認証システムを開発 実用化へ
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顔認証システムはバイオメトリクス(生体認証)技術の一種。実用化されれば、ドアホンや銀行のATM端末機などに組み込んで利用できるという。 米同時テロをきっかけに、生体認証技術を出入国管理に使う国も増えている。テロや犯罪防止…
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ユーロに備えろ
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ユーロ流通開始とともに、スイスでも国境近くの住民はユーロでの会計が身近のものとなる。またスイス企業のユーロ圏との取引もユーロが中心になる。スイス銀行協会(SBA)は、欧州各国通貨建ての預金を持つ国民に、年末までにユーロに…
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