国際労働機関(ILO)は21日、スイス・ジュネーブで開催した年次総会で職場でのセクハラや暴力を禁止する初めての国際条約を採択した。
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交渉・合意までに2年間を要したこの条約は、公共・民間を問わず職場で起こる暴力や嫌がらせに対して適用される。自宅・職場間の通勤中も含まれ、業務の公式・非公式を問わない。
ただ条約の批准国にしか拘束力はない。条約では、暴力やハラスメント被害は女性や少女に偏っているとした。一方、関係団体が求めていた、性的マイノリティー(少数者)の保護は除外された。
スイス労働組合連合は新条約の採択に先立って、「MeToo活動や(スイスの)女性ストライキなど、世界中で大々的に女性の権利保護が訴えられているこの時代に、創立100周年に当たるILOが強力なメッセージを発しようとしている」との声明を発表した。連邦内閣に対し、条約を「即時に」「留保なく」批准するよう強く求めた。
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