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スイスのベルセ連邦大統領、トランプ大統領と首脳会談へ

WEF
ダボス会議にはマクロン仏大統領、ジェンティローニ伊首相など各国のリーダーが参加する Keystone

23日にスイス東部ダボスで開幕する世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(ダボス会議)で、スイスのアラン・ベルセ連邦大統領と米国のトランプ大統領が首脳会談する。スイス政府が18日、発表した。

 ダボス会議は26日まで開催。トランプ大統領は25日に現地入りし、翌26日に演説を行う。米国からは関係閣僚も現地入りする。

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 ベルセ大統領とスイスの関係閣僚4人はダボス会議で約60件の2国間会談を予定。ベルセ大統領、ヨハン・シュナイダー・アマン経済相はインドのナレンドラ・モディ首相と会談する。

 2国間会談はこのほかアルゼンチンのマウリシオ・マクリ大統領、ジンバブエのエマーソン・ムナンガグワ新大統領、ルワンダのポール・カガメ大統領、アゼルバイジャンのイルハム・アリエフ大統領と行う。ベルセ大統領はまた、ベルギーのシャルル・ミシェル首相、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相、レバノンのサード・ハリリ首相との首脳会談を予定している。

 また、スイスの連邦閣僚と欧州委員会のジャン・クロード・ユンケル委員長、英国のテリーザ・メイ首相、カナダのジャスティン・トルドー首相との会談についても調整が進んでいる。

 スイスのイグナツィオ・カシス外相は欧州委員会のヨハンネス・ハーン欧州近隣政策・拡大交渉担当委員のほか、国連のシリア担当のスタファン・デ・ミストゥラ特使、サウジアラビアのアーデル・アフマド・アル・ジュベイル外相、ヨルダンのアイマン・サファディ外務・移民大臣との会談を予定している。

ダボス会議

世界経済フォーラム(WEF)がグラウビュンデン州ダボスで毎年1月に開く年次総会。2017年は約3千人が出席。うち500人がジャーナリストだった。18年は1月23日~26日まで開催し、同規模の出席者数を見込む。

WEFの加盟企業は一定額の年会費を支払う。2015年7月から2016年の6月までで、WEFは2億2800万フランの歳入を計上。WEFは非営利団体のため、黒字分の120万フランは同団体の基金に入れた。

WEFとスイスのザンクトガレン大学が実施した調査によれば、2015年のダボス会議は地元に5000万フラン、残りのスイス全域に7900万フランの経済効果をもたらした。

スイス連邦政府は警護などの安全対策費として最大約5千人の軍人を投入。ただし軍全体が配備されることはまれ。安全対策費の総額は900万フランで、連邦政府、グラウビュンデン州、ダボス町、WEFが分担する。

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SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

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