6月29日から7月14日にレマン湖畔で開催される「第52回モントルー・ジャズフェスティバル」のプログラムが発表された。ニック・ケイヴ、ジャミロクワイ、グレゴリー・ポーター、シャルロット・ケンズブール、ファレル・ウィリアムス率いるN.E.R.Dなど大物アーティストが多数出演する。
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世界最大級の音楽祭に、今年は約120人のトップアーティストが集結。ヴァン・モリソン、イギー・ポップ、クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジ、ジルベルト・ジル、ジャック・ホワイト、ディープ・パープル、スタンリー・クラーク、ジョン・ケイル、アヴィシャイ・コーエン、チック・コリア、セラ・スー、セウ・ジョルジらが名を連ねる。フェスティバルのディレクター、マシュー・ジャトン氏は「特にストラヴィンスキー(コンサート会場のステージ)は一貫性と密度、ロック精神に長けたプログラム外部リンクに仕上がった」と話す。
今年は大幅に収容人数を増やす。主会場となる「オーディトリアム・ストラヴィンスキー」(収容人数4千人)や中会場の「モントルー・ジャズ・ラボ」(2千人)に匹敵する規模の会場を、ホテル「フェアモント・ル・モントルー・パレス」の向かいにある「プティ・パレ」建物内に新しく設置。モントルー・ジャズ・クラブも可能収容人数350人から600人へとスペースを拡大する。
今年の開催費用は2800万フラン(約31億円)。23万人の来場が見込まれる。1967年に3日間の日程で行われた第一回目の開催費用は10万フランだった。
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今年で半世紀、モントルー・ジャズ・フェスティバルが開幕!
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今やジャズ・フェスティバル抜きでレマン湖畔の町モントルーを語ることはできない。それもそのはずだ。世界的に名の知れたスイスのモントルー・ジャズ・フェスティバルは今年で50周年を迎える。それを記念して6月に出版された写真集「50 SUMMERS OF MUSIC(50の音楽の夏)」ではこれまでの歴史がつづられている。
半世紀にわたり開催されてきたコンサートが残した写真、映像、録音テープの量は膨大だ。出版された本の数も計り知れない。これらの資料をもとに同写真集では、音楽ジャーナリストのアルナウド・ロベルトさんによって、約60人のスター達が経験したフェスティバルの様子が写し出されている。同写真集に収められた175枚の写真の多くが未公開のものだ。
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エルトン・ジョン、引退前にモントルー・ジャズフェスへ
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24日にツアー活動引退を表明した英国の歌手エルトン・ジョン(70)が、2019年6月にスイスで行われる第53回モントルー・ジャズ・フェスティバルで初めて公演する。フェスティバル主催者が24日、発表した。
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モントルー・ジャズフェスティバル創始者のクロード・ノブスさん 死去5年
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モントルー・ジャズフェスティバルの創始者、クロード・ノブスさん(享年76歳)が死去してから10日で5年が経つ。レマン湖畔の町モントルーで始まったこのイベントを半世紀にわたって指揮し、世界的なジャズフェスティバルに発展させた。
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ジャズが音楽以上の意味を持つ場所
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チューリヒ国立博物館で、モントルー・ジャズ・フェスティバルの開催50周年を記念した展覧会が始まった。「モントルー―1967年以降のジャズ」と題し、祭典の創始者、クロード・ノブズ氏(1936~2013年)に焦点を当てた。
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隈研吾の「ArtLab」のカフェで、モントルー・ジャズ・フェスティバルを再体験
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「ダー、ダー、ダーーー、ダー、ダー、ダ、ダーーー…」。ディープ・パープルの「スモーク・オン・ザ・ウォーター」の有名なリフレインが、スイスの大学のキャンパスで「ライブ」体験できるようになった。この曲だけではない。ジャズ、ブルース、ロックを含むモントルー・ジャズ・フェスティバルの歴史的アーカイブの大部分も楽しめる。
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モントルー・ジャズフェスティバル これまでの枠から飛び出す!
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6月30日から7月15日まで、第51回モントルー・ジャズフェスティバルがスイスのレマン湖畔で開催される。今年は、ジャズの領域を大幅に越え、モントルーという場所にもこだわらず、さらに音楽の多様性を創作するといった「これまでの枠から飛び出す」フェスティバルとなる。演奏ジャンルはジャズだけでなく、ロック、ポップ、テクノ、クラシックにまで広がるーー。そんな音楽祭はもはや「モントルー・ジャズ」とは呼べない?それとも、それこそが「自由な」ジャズ理論に沿ったものなのだろうか?
「中身が濃くて強烈で美しいものが満載!」と同フェスティバルのディレクターであるマシュー・ジャトン氏が断言する今年のプログラムには、トム・ジョーンズ、アッシャー、ペット・ショップ・ボーイズ、ローリン・ヒル、グレイス・ジョーンズ、エリカ・バドゥ、フェニックスといった豪華な出演者の名前がラインアップ。スイス国内では、チューリヒのデュオ、ディーター・メイヤーとボリス・ブランクによる1980年代のエレクトロ・ポップグループのYello(イエロー)が初登場することも注目を浴びている。
ジャンルごとにプログラムを見ると、ジャズだけでなく、ポップ、テクノ、ロックも目立つ。もはやジャズフェスティバルではないという批判的な意見も聞かれる。
ジャズはたった2割
3月30日に公開されたプログラムには、ジャズのみだった創設時の1967年とは異なり、様々なジャンルのアーティストが幅広くセレクトされている。元来の伝統を発展させ「モントルー・ジャズ」というブランドを拡大させた音楽イベントは、今ではジャズがたった2割を占める。
モントルー以外の場所でもコンサート
広報担当のマーク・ゼンドリニ氏は、「ジャズにこだわらずバラエティーに富む今年のプログラムは、モントルー以外の歴史ある瞑想的な場所でも開催するのが特徴」と言う。それは、ジャズ本来の自由な発想に起因した「型にはまらない幅広いエンターテイメント」だという。モントルーという本来の会場に限らず、バイロンの叙事詩で知られるシヨン城や、サン・モーリスにある1500年以上の歴史を誇るスイス最古の修道院でも、バイオリンやパイプオルガンによるコンサートを行う。スイス人ジャズ・バイオリニストのトビアス・プライシクがエレクトロ・アコースティックを奏でるという。
今秋、恵比寿でモントルー・ジャズフェスティバル・ジャパンを主催する原田純一氏も、「スイスと同じスピリッツ」で、「ジャズという言葉を1個のキーワードにして、大人が楽しめる質の高い音楽を広げようと思っていて、カテゴリーに関係なく聴いて良いと思える音楽を、ジャズでないと言われても、ジャズフェスティバルという名前で出していこうと思っている」と語る。
そんな原田氏が個人的にお勧めする今年のライブは、ザ・シネマティック・オーケストラやシャバカ・アンド・ジ・アンセスターズ。「大人が楽しめる洗練されたイベント」を目指す日本でのフェスティバルにも彼らを招きたいとの期待を込める。
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