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アイガー北壁「日本直登ルート」を開拓した加藤滝男さん死去

加藤滝尾さん
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50年前にスイス・アルプスのアイガー北壁に新ルートを開拓した加藤滝男さん(76)が27日、脳出血のため死去した。親族が明らかにした。

加藤さんは、長年にわたり山岳ガイドやハイキングガイドとして活躍。1967年にはアルプス三大北壁の1つ、スイスのマッターホルン北壁(標高4478メートル)の登攀に成功。69年には、加藤さんが隊長となって、ジャパン・エキスパート・クライマーズ・クラブ(JECC)のメンバー6人(加藤滝男、今井通子、天野博文、久保進、根岸知、加藤保男)で、アイガー北壁の山麓から頂上まで真っ直ぐに伸びるルートを開拓した。「赤い壁」と呼ばれる難所を通るこのルートは「Japaner Direttissima(日本直登ルート)」と名付けられている。

≫加藤滝男さんとのインタビュー記事全文

加藤さんは埼玉県出身。1973年からスイス西部ジュネーブに在住。27日に脳出血を発症し死亡した。

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隊長自らカメラに収めた前代未聞の挑戦

このコンテンツが公開されたのは、 1969年夏、ジャパン・エキスパート・クライマーズ・クラブ(JECC)のメンバー6人が、アイガー北壁に新ルート「日本直登ルート」を開拓。「赤い壁」と呼ばれる難所を通る直登ルートは前代未聞の挑戦だった。

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SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

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