2014年11月30日の国民投票

今回、特に注目を集めるのが、「エコポップイニシアチブ」だ。この提案は環境団体エコポップによるもので、スイス国内に流入する移民の数を規制すると同時に、途上国の家族計画を支援して世界規模の人口増加を抑えようとする案だ。人が増えすぎて資源が枯渇するのを防ぐことが狙いだが、異論が続出している。今回は他に、スイス中央銀行の資産の2割を金とする「スイスの金を救うイニシアチブ」、金持ち優遇税(一括税)を廃止する「一括税廃止イニシアチブ」の計三つの提案が投票に掛けられる。

国民投票結果

投機筋が期待したスイス中銀の金保有拡大案、否決

スイスでは30日、国民投票が行われ、スイス中銀の金保有量拡大案は77.3%の反対で否決された。金相場の押し上げになると世界中から注目を浴びていたが、有権者の支持は集まらなかった。環境団体による移民規制案と、一括税廃止案の是非も問われたが、両案とも反対過半数で否決となった。

エコポップ案

エコポップ スイスが人口増加を抑えれば資源保護につながる?

世界の人口増加を抑え地球の限られた資源を持続させようと、環境団体「エコポップ(Ecopop)」が立ち上げたイニシアチブ(国民発議)が物議を醸し出している。同団体は具体的にスイスへの移民数規制と、途上国での家族計画の促進を提案。11月30日の国民投票でその是非が問われる。 ...

金持ち優遇税廃止案

富裕層の税制優遇措置 金持ち外国人の優遇税制 廃止ならスイス自治体に大打撃か

スイスには、お金持ちの外国人を対象にした税制優遇措置(一括税)を設けている州がいくつかある。だがこの制度には反対の声も多く、11月には一括税の廃止を問う国民投票が行われる。廃止となれば、裕福な外国人のおかげで潤っていた州はどのくらい損をすることになるのだろうか?

一括税 存続の危機にさらされるスイスアルプスの租税回避地

, ランスにて

富裕層の外国人を対象にした税制優遇措置である一括税。スイスでは間もなく、その廃止を求めるイニシアチブの可否が国民投票で問われる。論争の渦中にあるこの租税システムの利用者が最も多い州の一つであるヴァレー/ヴァリス州では、先行きに不安が広がり状況は緊迫している。 ...

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スイス中銀の金保有拡大案

スイス国立銀行の金準備 1人当たりの金保有量トップのスイス なぜもっと必要?

国民1人当たりの金準備の量で世界一を誇るスイス。しかしそれだけでは不十分としてイニシアチブ(国民発議)提案者は、スイス国立銀行の金準備を増大するよう要求している。この是非が11月30日の国民投票で問われる。スイス人にとってなぜこれほどまでに金が必要になっているのだろうか? ...

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国民主権 スイスの直接民主主義

スイスの政治制度を簡単に紹介 中立主義、連邦制、直接民主主義といった制度はスイス国家のアイデンティティの一部。いくつもの言語と宗教、そして文化が混在するスイスを一つにまとめているこの独自の政­治システムを簡単に紹介しよう(制作:swissinfo.ch、協力:在外スイス人協会)