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変貌するムーティエ刑務所 収容者の生活改善を目指して

ベルン州は、ムーティエ刑務所を今後、難民申請が却下された外国人を国外退去させるまでの間収容する施設として使うことに決めた。この決定によって刑務所の職員や施設に生じた日常の変化を写真で追った。

昨年7月1日以降のベルン州の刑務所再編によって、ムーティエ刑務所は、難民申請が却下された外国人を送還まで収容するための特別の施設に生まれ変わった。同刑務所には個室が14室、2人部屋が1室、3人部屋が4室あり、28人を収容できる。難民申請者の収容規則は、受刑者を収容する刑務所のものほど厳しくないため、この度の専門化によって、所内の規則緩和が容易になると同刑務所は説明する。結果として、刑務所の施設全体としての機能や職員に大きな変化が生じた。

ムーティエ刑務所では、所内で労働(清掃、洗濯、時計産業で使われる木箱や段ボール箱の製造)に携わる収容者は午前9時~午後6時までの間、居室の外で過ごす。その他の収容者は、正午から午後6時まで施設2階分のスペースを自由に散歩することができる。また、午後2~5時までは屋上に上がることもできる。有効な安全措置を講じつつ、収容者の日常生活を改善するためにできることは全てを行うつもりだと同刑務所は強調した。

(仏語からの翻訳・江藤真理)

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SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

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