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ストリップ劇場の一時代が終わる

スイス当局は、これまで欧州連合(EU)域外出身のストリップダンサーたちを対象に発行してきた特別就労許可証を、2016年1月1日から停止した。キャバレーの元経営者に聞いた。(SRF/swissinfo.ch)

スイスでは過去20年間、EU及び欧州自由貿易連合(EFTA)域外出身の女性ストリッパーを対象に、特別枠として「L許可証」(短期滞在許可)を発行してきた。

この特別枠は1995年に導入され、これによって労働者の自由移動を保証する協定を結んでいない国出身のストリッパーも、1年のうち最大8カ月間スイスで働くことができた。

ところが、連邦移民事務局は2010年、警察による様々な事件の捜査結果に基づき、この特別枠導入の目的であった「女性の搾取と人身売買の防止」 が満たされていないとの結論を出した。

一方、キャバレーの元経営者のブリギッテ・ホナウアーさんのように、特別枠の廃止は、女性たちに不法就労を余儀なくさせるだけだという懸念を持つ人もいる。

EUとEFTA地域外の国出身のストリッパーに対する就労許可証の発行は2015年8月いっぱいで停止されたが、劇場経営者側が新しい法律に対応できるようにとの配慮から、移行期間が設けられていた。

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SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

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