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現実にようこそ!

チューリヒで毎年開催される、ホモセクシャル(同性愛者)の祭典「チューリヒ・プライド・フェスティバル(Zürich Pride Festivals)」。2012年のモットーは「現実にようこそ(Welcome to Reality)」。40年以上前に始まったこのフェスティバルは、すべての性が社会で受け入れられることを目標にしている。

スイス社会では、同性愛者やトランスセクシャル(性同一性障害者)に対して偏見が残っており、こうした人たちが家族に認めてもらうのは容易ではない。また、法律的に同性愛者のカップルには養子縁組も認められていない。チューリヒ・プライド・フェスティバルの主催者は、「現実にようこそ」というモットーで、社会における性差別の状況をスイス国内外に伝えようとしている。世界には同性愛者に対し罰則を設ける国も多く、人権を無視した状況で同性愛者を長年投獄したり、死刑さえ行う国もある。主催者は今年、さまざまな人権団体と協力。人権をフェスティバルの主要テーマに据え、すべての同性愛者の権利を訴える(写真:トーマス・ケルン/swissinfo.ch)

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SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

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