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中国人がイメージするスイス・アルプスの町、中国に再現

中国人が考えるスイス人とは?時計、チョコレート、ピンクや赤の花を咲かせるゼラニウム、熊が好きで、蒸気機関車にこぞって乗る……。そんなスイスのイメージを基に作られた「中国風スイスの町」が、広東省深セン市にある。モデルはベルン州の人気観光地インターラーケンだ。

都市化の進む深セン市は、香港と1本の川を挟んだ向かい側にある。そこに「ミニチュア・インターラーケン」が開園したのは2007年。園内には何本もの道路があり、商店、教会、駅などが立ち並ぶ。また、インターラーケンの高級ホテル「ヴィクトリア・ユングフラウ」をコピーした宿泊施設まである。

家並みは北イタリアのチロル、東スイスのエンガディン、南ドイツのシュヴァルツヴァルト地方の様式をミックス。ベルン州の州旗や、スイス、中国の国旗に身につけた熊の置物や時計がいたるところにある。ルツェルンの有名なカペル橋を真似た「インターラーケン・ブリッジ」の上で写真撮影するのが、中国人観光客に人気だ。

スイスでは伝統的ではないバグパイプが演奏されたり、スイスのポップスター、DJ BoBoの曲に合わせてパフォーマンスするピエロがいたりもする。

このテーマパークはインターラーケンのコピーではあるが、本物のインターラーケンの宣伝に一役買っているかもしれない。外国旅行は高くて行けないという中国人は、ここでスイスの雰囲気を少し味わうことができるだろう。(写真:Simon Tanner, Keystone)

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SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

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